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SNS鬼ごっこ-1- ページ1

A「…ぅう……」


意識がハッキリしてくる。
重たい目蓋を開けて、飛び込んできた光景に目を見開く。


A「マーブル…!?」


勢いで飛び退き、周りを見渡す。
そしてまた驚く。この場には数え切れない程のマーブル達がいた、同じ様に戸惑っているマーブル達が。
また分身?いや、こんなに沢山何の必要が…?それに何故他のプレイヤーが1人もいな…い…?
そして気付く、視界が薄暗く狭いことに、顔を触ると丸くて硬く冷たい感触、そして着ている服がマーブルの着ていた物と同じ……
成る程、皆このマーブルの被り物と服装をさせられているプレイヤー達か。
再度周りを見渡してユウマ君達を探すが、全く見分けがつかない。分かるのは体型で判断がつく性別くらいだ。

そんな中誰かが叫んだ。


「お…おい…上…!!」


その指差す方に顔を向ける。



空だ…

まだ夜が残っていて群青と、朝日の暖かな橙が混ざっている。


A「きれい…」


無意識に声が漏れていた。

久しぶりの空に、今までの疲労が溶けていく。
混乱していた頭がスッキリしていくのを感じる。
太陽が登っているってことは今は、朝…?
ずいぶんと寝ていたようだ…

少しばかり久しぶりの空に見惚れていた。
見慣れた空が、今は安心を与えてくれる。
現実に戻れた、生きて帰って来れた、その安心を全身で感じる。
皆もここが現実だと分かり歓喜していた。


「現実…??うそ…!?」

「も、戻ってきたのか…?」

「全クリ…できたってこと…?」

「…ハハ…やった…やったぞ!!
現実だ!!戻って来たぞーッ!!もうゲームなんてやらなくていいんだァ!!!」


すると突然、周りを囲んでいた緞帳(どんちょう)が音を立てて上がっていく。目線をそちらに移し、少しばかり警戒する。上がりきると、そこには大勢の人達が周りを囲んでいた。何故か皆武器を持ち、スマホを持っている。
そして鋭い瞳でこちらを見ていた。
まるで獲物を捕えに来た肉食獣のよう。


「え…は…?」

「ど…どういう状況」


混乱する暇もなく、襲いかかって来た人達に、皆悲鳴を上げ逃げ惑うが、その抵抗も虚しく捕まってしまう。
一応捕まえようとしてくる人を流しているが、これはもう立派な正当防衛だよね。
反撃しようか悩んでいると、襲われている人が服を脱がされているのに気づく。
何をして

SNS鬼ごっこ-2-→



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ユト(プロフ) - 狐月さん» 複垢からすみません。コメント嬉しいです!応援ありがとうございます! (2021年7月22日 14時) (レス) id: 451ae004e8 (このIDを非表示/違反報告)
狐月(プロフ) - 面白かったです!頑張ってください! (2021年7月22日 14時) (レス) id: f91acd217a (このIDを非表示/違反報告)
ユトナ(プロフ) - ゆりさん» 応援ありがとうございます!頑張ります! (2020年11月27日 21時) (レス) id: ecfc7fa73a (このIDを非表示/違反報告)
ゆり - 頑張ってください! (2020年11月27日 20時) (レス) id: 73bf45f318 (このIDを非表示/違反報告)
ユトナ(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます!更新出来るよう頑張ります! (2020年11月6日 21時) (レス) id: ecfc7fa73a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユトナ | 作成日時:2020年3月24日 6時

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