38.残酷な ページ39
「え、人身…売買?」
「うん…今までの兄弟、みんな悪い人に売られてたの…」
そう真剣な眼差しで話すエマに、ドンは
「プッ…だーっはっはっはっ!!
何深刻に話し始めるかと思ったら…アハハ!ないないないない!!」
口を大きく開き大爆笑を返した。
「でも、塀に門扉…出て行った兄弟達から手紙の1つも来ないのも」
ノーマンの言葉にも笑いで返すドン。
「まあまたァ!で?オチは?一体これ何の遊び!?」
まぁこれが普通の反応だよね。
「…ん?」
僕らの空気が、冗談を言っている空気じゃないことに気づいたドン。
「えっ、本当とか言わないよね?」
「本当」
レイの方を見て答えを求めるが、ズバッと返される。
「ちょっ…え?待って、じゃあママは?」
「悪い人に私達を売ってる…」
「は!?バカ言え!!ふざけんなよ…ありえねぇだろ、あんなに優しい…
取り消せエマ!!」
レイの言っていた通り、拒否とディス。
そりゃそうだ。ずっと一緒に過ごして来た相手が、実は悪い人でした、なんて信じられないし信じたくない。エマとノーマンみたいに目の前で見ていなきゃ、ママを信じてしまう。
「ドン…ハウスのこと、ママのこと大好きなエマが、そんな嘘つく理由ない」
今まで黙っていたギルダが、やっと口を開いた。
「それにね…変だと思ってた…
あの日…エマとノーマンが門へ行って」
「えっ」
知らなかった事実にノーマンを見るドン。それにノーマンは頷き返す。
「いつもの2人なら、たとえ規則を破ってもすぐに正直に謝って元通り。
…なのに、謝るどころか2人には口止めされるし、ママは本当"罰ゲーム"みたいなお手伝いさせてくるし、エマすぐどこか行っちゃうし、なんかすごく真剣だし、どんどん聞けなくなっちゃって……うっ……うわああぁ〜ん!」
「ごめんね、ごめんギルダ」
抑えていたものが溢れ出し、とうとう泣き出してしまったギルダ。
そんなギルダをエマが抱きしめる。
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ユトナ(プロフ) - この小説、読むのすごく楽しいです!さん» !!!!わぁー!確かにそうですね!!画像差し替えときます!教えて下さりありがとうございます!! (11月4日 8時) (レス) @page23 id: 38c56725bc (このIDを非表示/違反報告)
この小説、読むのすごく楽しいです! - 男主くんが11歳なら誕生日は2034年の4/27だと思います! (11月4日 0時) (レス) @page23 id: f9b3253e9b (このIDを非表示/違反報告)
ユトナ(プロフ) - かえるくんさん» アドバイスありがとうございます!でもプレッシャーには感じてないので安心して下さい!番外編は入れようと思ってましたがwあともう少しで更新は出来そうなので、頑張りますね! (2021年1月24日 22時) (レス) id: e3aba1b098 (このIDを非表示/違反報告)
かえるくん - もしプレッシャーに負けそうとか、ネタが思いつかないとかの時は番外編を入れるとモチベ上がりますよ!更新頑張ってください! (2021年1月24日 15時) (レス) id: 8379750216 (このIDを非表示/違反報告)
ユトナ(プロフ) - ぽうんどけーきさん» お心遣いありがとうございます!必ず戻ります! (2021年1月20日 18時) (レス) id: ecfc7fa73a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユトナ | 作成日時:2021年1月5日 16時