約束のネバーランド【男主】

39.嘘 ページ40

「見た(・・)の？エマは。
コニーも売られて行ったの？悪い人に…」

「ああ、でも間に合わなかった」

ギルダの問いにノーマンが答える。エマがこの質問に答えられないと思ったからだろう。

「えっ、待ってコニーまさか…
無事だよな、大事ないんだよな！？」

嫌な想像をし、詰め寄り問いただすドンに、残酷にもノーマンは…

「わからない」

と返した。

「そんな……何だよそんな……！！」

「ここから逃げてコニー達助けに行こう」

「！！！」

「全員(みんな)で一緒にここから逃げよう」

「証拠になるかわからないけれど、ここ数日で3人に調べてもらった兄弟(みんな)のスコア」

スコア表を2人に渡すノーマン。

「「スコア？」」

「出て行った子達の分は又聞きだし、全員分ではないけれど、6歳以降、スコアの低い順に里子に出されている…変だろ」

「確かにコニー、このスコア…ハオもセディも…」

スコア表を見て、納得するように呟くドン。

「お願い……信じて……助けて…一緒に逃げて！！」

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「ひとまず信じてもらえてよかった」

戸惑いながらもなんとか納得してくれた2人。

「いやあれはマズイだろ！
何が『わからない』『助けに行こう』だ。あそこは『死んだ』って言っとけよ…！」

「いや、円滑に引き入れるにはあれがベストだった」

「そりゃ、ただ鬼の世界にとび出そうってのも『うん行こう』とはならないけれども…！
もしらあいつらがスパイじゃなかったら…この嘘は残酷すぎる……
ありもしない希望を与えるなよ…！
真実はいつどう言うんだ？言える(・・・)のか？」

レイの言葉にノーマンは冷静に返した。

「その時はその時だよ。まだ2人が『情報源(スパイ)』だって線もぬぐえないしね」

うぅ…展開を知っている者としては胃が痛む…

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