こんな私は報われない【おそ松さん】

愛を感じてはならない ページ16

カラ松side




ブラザー達と俺とAが出会ったのは高校の入学式だった。




淡い桃色の綺麗で儚い桜が散る赤塚区で有名な道。

ブラザーも俺も真新しい赤塚高校の制服に身を包んで、歩いていた。




「なぁなぁ！可愛い女の子いっぱいいねぇかな！？」


「入学式前にクズ発言やめろ！」


「え〜でも、ほんとにいるかもよ〜？」


「野球！野球したい！！」


「野球じゃないよ、十四松兄さん」


「運命に導かれし、カラ松girlたちは「死ねよ、クソ松」え…」




フ…またもや一松に冷たくされてしまった…。

いつも通りの会話をしながら、歩いていると、俺の背中に何かがぶつかった。


「おっおわっ…」




『あっ…ご、ごめんなさいっ…！！』




俺は恋に落ちた

初めて見た姿、初めて聞いた声に俺は恋した




「えっと…時間なので…！ごめんなさいっ！」

「お、おい！」




彼女は俺達と同じ赤塚高校の制服を着ていた。

もしかしたら、また会えるかもしれない…。




「お〜い！カラ松ぅー！置いてくぞー！！」

「ま、待ってくれ！」




彼女を見ていたら、いつの間にか置いてかれてしまったようだ。

しかし、可愛らしい子だった。

彼女が運命に導かれたgirlなのだろうか？




(そうだったらいいな…)




ほんの少し期待をしながら、俺はブラザーを追いかけた。

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