伍拾肆話 剏めての御使い ページ7
_____此処は武装探偵社の中。
「はじ、めまして…。泉鏡花です」
敦が
赤い和服に身を包み、髪の毛を白百合みたいなので2つに括っている少女。
『初めまして、泉。俺は浅間A…好きなように呼んでいいぞ』
彼女を安心させるようににこりと笑って、頭を撫でた。
「A……さん、って呼んでもいいですか……？」
『いいよ。敬語も外せ。子供は子供らしく、な』
笑っていると、がちゃりと扉が開き敦が出てくる。
泉は其の姿を見つけると、直ぐに駆け寄った。
『敦。泉の初仕事、貰ってきたか』
「うん。仕事、貰って来たよ」
「………！」
俺達は、探偵社から出て一つのビルの前に行く。
「一応此れ、発射式の
『俺は要らないと思うんだけど…』
「お遣い？」
俺が電撃針を呆れながら見つめていると、泉は首を傾げた。
「そう。此の証拠品を、法廷の判事に渡す事。初めての仕事だから小口だけど、社長直々の依頼だよ。因みに此れが、判事さんの顔」
敦は一枚の写真を俺と泉に見せる。
「大丈夫、必ず成功させる」
「気合入ってるね。最初の仕事だから？」
少女はふるふると首を横に振った。
「最初の仕事は、建物に潜入して二人を殺,す事だった」
「！」
「………私、頑張るから」
気合を入れ直して、早速仕事に取り掛かる。
「……入れない？」
「許可が必要です。其処の手続書類に記入して、受理まで待ってください」
先程からビルの中に入ろうとしても警備員に止められていた。
俺はポケットに手を突っ込んで、顔を顰めている。
『俺達は探偵社員で此の封筒を届けに来たんですけど』
「どのような件でも同じです」
『ちっ…』
「………約束の時間が」
「規則ですから」
一旦退散し、敦と話し出した。
『規則、規則ってうざったい…』
「どうも、連絡の行き違いみたいだ。あの警備員さんを何とかしないと」
「え……消す？」
敦が考えていると、泉がさらりと物騒な事を口にする。
「探偵社は、そう云う仕事の進め方はしません。Aも落ち着いて」
「私が教わったのは……まず、色仕掛けで人目のない場所に誘い込んでから、ぐさりと」
「うん……善い悪い以前に、計画の最初に無理がある」
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ぴみゃ - ドストさん絡みの男主のお話で一番好きです。頑張ってください、応援してます！ (2018年5月24日 21時) (
レス) id: a5e208826f (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - 黒翔さん» 調べてみたらそうでした…。ご指摘有難う御座います (2018年4月7日 20時) (レス) id: 5d298c47da (このIDを非表示/違反報告)
黒翔(プロフ) - どうでもいいし細かいんですけどフョードルの愛称みたいなものってフェージャじゃないんですか？() (2018年4月7日 20時) (レス) id: 8b992b69e6 (このIDを非表示/違反報告)
晋陽 - ドストさん癒し！！更新待ってます！ (2018年4月1日 23時) (レス) id: c1e93ed5ca (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - 零さん» 癒しになって良かったです…。有難う御座います！ (2018年1月12日 20時) (レス) id: 5d298c47da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：曉 | 作成日時：2017年10月15日 22時
