自称サンドバッグ屋 vol２ (ページ31)

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水面ページ31

ｶﾞｼｯ

『ﾍﾌﾞｯ』

よく分からんけど顔を鷲掴みされた

何故???

kn「ちょ……。今顔見ないで」

自分より少し大きな手だから顔半分を見事に覆われほぼ何も見えない

ほぼだからな？

手の隙間から赤い色は見えんねん

『ｷｬｰ照れてるんすかぁ???』(高音)

ｷﾞﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘ

『あででででででででででででででﾃﾞﾃﾞﾃﾞﾃﾞﾃﾞﾃﾞﾃﾞ!!!!』

鷲掴みされながら嘲笑ったら思いっきり力入れられた

え、つっよ

na「なにしてんの、きんときw」

『笑ってないで助けるという思いを作れよ』

shk「きんとき顔真っ赤w」

kn「やめて言わないで!?」

ｷﾞｭ

恥ずかしさなのか更に力が強くなる

『顔面歪むって。ねぇ。うち鼻血出やすい体質なんだって』

se「うちも夏の時風呂入ったら毎回出てた」(どうでもいい)

kn「あ、ご、ごめん…」

ﾊﾟｯ

暗かった視界に光がさす

まず最初に目に入ったのはきんときさんの手＿＿＿＿

に付いた血

フラグ回収早すぎる

ﾊﾞｯ

鼻を手で抑えると生温い感触があった

きんときさん早く気付いて…(切実)

鼻を手で抑えて口を開く

『ちょ、ほんとに出てきたんでトイレ行ってくる。きんときさんは手洗って来てくださいね!?』

ﾊﾞｯ

生徒会共と喋らずその場を去る

手を当てているが珍しく大量に出てくる

他の奴らには気付かれてないようだがな…!?

〈トイレ〉
洗面台で手を離す

するとすぐにポタポタと垂れてくる赤い液体

その水面に自分が映る

あ、こんな事してる場合じゃねぇや。トイレットペーパーを取って鼻を抑える

『参ったなぁ…。午後授業あるんだけどなぁ』

しかも旅行に関しての授業だから出ないとやばい

それから５分くらい鼻を抑えながらしゃがんで鼻血が止まるのを待った

チャイムの音がなるが一向に止まる気配がない

あれこれうち死ぬのでは

トイレにはもう誰も居ない

めっちゃぼっちだようち

まぁ別に良いんだがな

ｺﾝｺﾝｺﾝ

『うお"』

人の気配もしなかった

だけど確かに響いたノック音

幽霊か????

『ﾊｲｯﾃﾏｰｽ』

めちゃくちゃ高音の声で他人のフリをする

？「wwwwwwww」(爆笑)

めちゃくちゃ笑ってる

そんなおもろいか

『笑うんじゃねぇよ』

？「ふへへ…wすみませんw変な声で返ってくるもんですからw」

今の声で確信がついた

『ここ一応女子トイレなんだけど？しにがみくん』

？「僕がいうのもあれですけど声と姿でなんとか行けましたよw」

ｶﾞﾁｬ

鼻を抑えたままでドアを開けると女の子がいた

『あ"???』

ーーー
鼻血はほんとに厄介です。
主に風呂入ってる時。