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「はぁ!?おま!」




再び食堂に入るとサッチの顔が驚愕の色に染まった。理由はもちろん、私とマルコのくっつき具合だろう。食堂に入る前に少し渋られたけど結局はマルコが折れて、今は先ほどのように私が腕に抱きついてる感じだ。

羨ましいことされやがって!と、文句を垂れる4番隊隊長だけど残念。今の私は1番対隊長の気分なのだ。




「えへへ、」




この幸せに浸りながらお父さんに笑いかけると微笑み返してくれた。しあわせすぎて!、

医務室に私を連れて行ったサッチは昼食を作るべく先に戻ったため手首の包帯を今初めて目にする。

なかなかに眉間にシワを寄らせたが、私が気にしてないのでとりあえず今は何も言わないことにしたらしい。心配そうな目でこちらを見つめていたけれど。


それから各隊長とお話して、特に船大工が集まっている隊とはお互いにお礼とこれからもよろしくと言い合う。




「ねぇねぇ〜Aはいつからこの船にいたの??」




そんな声に振り返るとハルタが不思議そうな顔で首を傾げていた。そんな彼を可愛く思って「びっくりしないでよ??」と前置きしてから「実はね、30年以上前からなの」と口に出すと周りの人の目が驚いて声を上げる。

これには流石のマルコも驚いたようで、いつもは眠そうな目を目をまん丸に見開いて固まった。

そんなみんなを可笑しく思いくすくすと笑いながら「マルコの見習い時代も知ってるよ?」と言うとまたもや周りから驚きの声が。




「まさか、そんな前からいるとはねぃ...」

「お父さんの愛のおかげ!」




それからは見習いの時のマルコの様子を当時を知らない若い人たちに話して私がちょっぴり怒られたり、エースが入ってきた時のお父さんへの奇襲のせいで仕事が大変だったと愚痴を溢したり。とても有意義な時間を過ごした。


いつの間にか夕方になって、夜になって。見張り台に登って綺麗な星空を眺めながら1人ジュースを飲む。

その星空の下、何千何万といる海賊たち。
私の知る未来とは異なるかもしれないけれど。
私は私のしたいことをする。
そのためにこの30年待っていた、って言ってもいいかな。

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麗葉 - 皆可愛い(●´ϖ`●)そんでもってイゾウさん、、ほんとその色気の暴力やめて下さい!好きすぎます!! (5月24日 22時) (レス) @page23 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
じょったん - めちゃくちゃ好きですぅぅぅぅぅぅヽ(;▽;)ノ もうマジでバカ可愛いやん何!?!?って感じです…これからも応援させていただきます!!!!!! (2022年4月6日 13時) (レス) @page23 id: f889728e73 (このIDを非表示/違反報告)
柃。(プロフ) - いいですね!!とても!!夢主ちゃんと白ひげのみんなのやりとりがもう尊い…続き楽しみにしてます! (2022年3月13日 10時) (レス) id: 70c717cb52 (このIDを非表示/違反報告)
一輝 - 更新早くして下さると嬉しいです楽しみに待っています (2021年1月2日 17時) (レス) id: 61bf71a8cd (このIDを非表示/違反報告)
雪菜 - 続きを楽しみにしています更新頑張ってください (2020年10月23日 22時) (レス) id: 61bf71a8cd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なも | 作成日時:2020年8月29日 19時

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