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特大な嵐が過ぎた。その場に居合わせた人達は可哀想だが、今卓に突っ伏して胃を痛そうにしている芥川が一番気の毒である。何がどうあれ頭のトチ狂った敦が向けた芥川に対するお顔だいちゅきファイヤー矢印は彼の胃袋の痛みを増幅させるだけであった。


「樋口に胃薬を買って来させるか」


彼の部下。樋口はこれから起きる芥川と敦の謎攻防があるその度に芥川に薬局までパシられる未来がある。マゾに変化しないよう願う。









太宰「敦君、芥川君をいくら好きといってもあんなおかしい告白はないと思うよ」

敦「え、僕芥川単体じゃなくて芥川の顔が好きなんです。世界一好きな顔。どうせ付き合うんだったら可愛い女の子が良いです!」

太宰「…頭イカれてるねえ」

敦「お褒めに預かり光栄でございます。あっ。太宰さんタヌキの死骸見るような目しないで」








「中也さん、死後必ず僕が死んだら直葬でお願いします。そのあと必ず骨を砕いて壺に入れてすぐに墓の中に、墓の奥底に入れてください」

中也「は?」

「お願いします。僕の死後を安泰にするためです」

中也「情報を理解しきれない。俺部下死んだら部下にそんなことしなきゃいけないの…
そんなに冷酷無慈悲じゃねェ…」

「そこは心を鬼にして」

敦「…あ」

敦「芥川だ!僕契約書用意したから後は芥川のサインだけだから!!お前約束はやぶらないんでしょ!あっ」


敦は元気に大きな声で芥川の元へ駆け寄ってきた。極上スマイルと明るい声。片手に持った契約書がなければ少し幼い好青年だ。言動はイカれてるので行動と表情、あと持ってるもののコントラストの悪さが際立ち、逆に芸術だ。だが、それを向けられた対象はただ単に恐怖に陥る。誰もが警戒し異能を持つものなら速攻で彼を殺すか半殺しだろう。だが芥川、公の場で異能力を使ったりするほど阿保ではない。穏やかに、何とかやり過ごす気であった芥川は首根っこを掴まれて猫みたいな体制になるとは思いもしなかった。


敦「芥川ゲット!」

「離せ」

敦「ヤダ!」


強い。強いぞこの敦は。メンタルは鋼超えてダイヤモンドだ。砕けねえじゃねえかクソ野郎。とかいう芥川の現代語風の心の叫びと罵りは敦には届かなかった。

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華流(プロフ) - 奏鈴 莉音さん» コメント有難う御座います…!ハマって直ぐに書いたので多分可笑しい所が多いと思いますが…!敦くんはこういう素でヤンデレ紛いをして欲しいと思ってます← (2022年1月23日 19時) (レス) id: 55e45a473e (このIDを非表示/違反報告)
奏鈴 莉音(プロフ) - 面白かったです!契約書...其所迄するか、敦君...。 (2022年1月23日 18時) (レス) @page3 id: 7bed001268 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:華流 | 作成日時:2022年1月22日 16時

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