1 ページ1
敦「なあ芥川。お前が死んだらお前の首だけ僕にくれないか」
昼間のレストラン。誰もが何もなく楽しくお食事をしている。窓際の一番端っこの席を除いては。二人の青年がそこの席にちょこんと座ってて、白い髪の毛の青年は笑いながらそう言った。その言葉を聞いた黒いもみあげの長い青年は背中に宇宙を背負っている。
敦「なあってば」
背中に宇宙を背負った青年は顔すら虚無になっていた。
敦「芥川?」
「何故僕の死後、僕の首を貴様に差し出さなければいけないのか」
敦「だって僕芥川の顔凄く好きなんだもん。死んだ後くらい僕に恩義を尽くしてくれたってバチは当たらないと思うぞ」
「何故それが頭の狂った方法で…」
死んだあと、自分の顔を僕に寄越せとかいう敦に対して芥川は頭が狂ってると評する。芥川の言葉に同感する人、吐く人、トイレに逃げる人。彼らに近い距離にいたお客さんは顔を青くしながら席を立ちトイレ方向に並んだ。因みに被害は意外と小規模だった。
「僕、死んだ後はポートマフィアで直葬してもらう予定だ。貴様のお望みの僕の首はすぐに骨と化して終わりだ」
敦「それでもいいよ。芥川の骨でも。お前の顔を作った骨でも僕の手元にあったら幸せだ」
「貴様は病んでるのか?それとも素か?できれば前者を希望する」
敦「いや後者」
「良い精神病院を紹介してやる。マフィア御用達の病院だ。環境と腕は保証するぞ」
病んでいようが病んでいまいが先ずは精神病院にぶち込まれるべきである。今すぐぶち込め。サイコでなければ彼はなんだ。ヤンデレか。それともメンヘラか。どちらかを知るのは神様だけだ。
敦「死後が不平等じゃ芥川が可哀想だよな…」
また頭のトチ狂ったことを言い出すのかと、芥川は身構える。あんな爆弾発言をかまし、小規模であれトイレに客の小さな列を生成した敦は芥川に対して何かを言おうとする。だがその言葉は彼の上司らしき青年に遮られた。救世主だ。
敦「それじゃあ僕の死後n」
太宰「敦君。いつまで芥川君と駄弁ってるつもりだい?偶然会ったとはいえ昼間のレストランでそんな物騒なこと言ってると周りのお客さんが引いてしまう。それと早く帰らないと国木田君の怒号が……」
敦「あっ。もうそんな時間なんですね。じゃあね芥川!次会った時こそ死後の首のOKもらうから!」
「絶対やらぬ…」
2人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
華流(プロフ) - 奏鈴 莉音さん» コメント有難う御座います…!ハマって直ぐに書いたので多分可笑しい所が多いと思いますが…!敦くんはこういう素でヤンデレ紛いをして欲しいと思ってます← (2022年1月23日 19時) (レス) id: 55e45a473e (このIDを非表示/違反報告)
奏鈴 莉音(プロフ) - 面白かったです!契約書...其所迄するか、敦君...。 (2022年1月23日 18時) (レス) @page3 id: 7bed001268 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:華流 | 作成日時:2022年1月22日 16時