【d!】悪役令嬢の妹【実況者】【ら運営】 (ページ2)

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@rdside 。

いつも虐められてた子がいた。
その子はアルビノで、オッドアイで。

近付いたら呪われる、って。
別に俺はそんな事思ってなかったけど、周りの空気に合わせなきゃ。そうしないとまた虐められる

幼稚園の頃みたいにはなりたくない。

容姿は整っていた方だったし、ヘラヘラと笑って合わせていたら陽キャのグループに入れた。入れたんだ。

でも、ゲームしてたら罰ゲームなんて付けられてさ
まぁ軽めだろうって思ってたら、Aに告白。
そして卒業するまで付き合えだって。

何時も虐めてるのに、でもこれをやらなかったら俺も標的になるかもしれない。
また、あの時のようにはなりたくないから

…もし、なったら？

いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ

…ごめん、A。

「 …俺の為に。」

「好きです、付き合ってください」

正直振られても付き合ってもどうでもよかった。
どうせ後1ヶ月で卒業するし。

そんな彼女は自分で頬をつねって泣き出した。

俺はその時何やってるんだろうとしか思わなかった

名前聞いて来た時もなんで自分の名前を聞くのか不思議だった

帰ってきて直ぐに忘れたけど。

でも

彼女の向日葵のような笑顔だけは

頭にこびり付いていた

何だこれ

思い出す度に胸が締め付けられているようだ

苦しい

いつも目に光がないあの子

虐められても無表情のあの子

あの子が笑った

あの笑顔、他の奴にも見せてるのかな

あの笑顔は俺だけのものがいい

「 …俺だけを見て欲しいな」