家出少女は何故か文ストの世界にトリップしました!2

太宰治の憂鬱２ ページ24

江戸川「メールをちゃんと読まなかったの？」
そう云って私に画面を見せてくる。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
件名：Aです。

突然のメールですみません、
家に帰ることになりました。
なので探偵社をやめます。

たくさん迷惑をかけてすみません。
すこしの間でしたが探偵社での生活は
けっこう楽しかったです。私の事を助け
て下さって有難うございました。

これが最後の迷惑です。

私の事は忘れて下さい


私の口から言えなくてすみません
探偵社の人たちにも伝えてもらえると嬉しいです。

さようなら
ありがとうございました。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

太宰「......あ...。」

最初の文ばかりに気を取られていて気付かなかった。
『探偵社をやめる』っていった後の文、少し文の書き方が変だ。

...最初の文字だけが平仮名

たくさんの「た」

すこしの「す」

けっこうの「け」

て下さっての「て」

続けて読むと

　 『たすけて』


Aちゃんは私に助けを求めいてた...！

太宰「乱歩さん」

江戸川「行ってきなよ。Aちゃんは太宰にしかメールを送らなかったんだろう？」

太宰「...ッ！...有難う御座います！！」

私の足はもう駆け出していた。
Aちゃんの居場所なんてもう判っている。


ポートマフィアだ

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿Aさんサイド

私は何処までも白が続くような部屋に立っていた。

「こ...ここは？」

作者「君の頭の中だよ、『夢』と云った方が判りやすいかもね♪」

うわッ

出た。

作者「その反応は辛い！君に良いニュースを持ってきたのに！」

「どうせ碌なもの持って来て無いんだから帰りなさいよ！」

作者「嫌だね！絶対余計なことも言って帰ってやる！！」

「止めて！！」

よし、いったん落ち着こう。
此処まま行くと作者の思うつぼだ！

「ハァ、解ったよ。聞けばいいんでしょ？聞・け・ば。」

作者「そうだよ、君はおとなしく僕の話を聞けばいいんだ！
そして君の状況はポートマフィアに、良いふうに言えば囚われの身
悪いふうに言えば構成員。で、いま廊下で寝てる。」

「...は...？」

作者「廊下で寝てる。」

「二回言わなくてもわかるけど、二回言ってくれてありがとう理解したよ。」

作者「どういたしまして♪」

廊下かぁ

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