家出少女は何故か文ストの世界にトリップしました!2

名探偵とお供６ ページ1

箕浦「オイ杉本！お前が犯人の筈がない。
だから早く銃を見せろ！」

杉本巡査はゆっくりと銃を出し、
そしてその撃鉄を起こす。

太宰「マズい。」

中島「！」

「！」

箕浦「杉本！！」
ジャキッ

太宰「行け、敦君！」
そう云いながら太宰さんは敦君の背中を押した。
中島「えぇ？！」
突然押された敦君は驚きながらも自分のすべき事を理解したようだ。

箕浦「止めろ！」

バンッ！！

敦君が杉本巡査を突き飛ばし銃弾は空を切る。
そのまま敦君は巡査の腕を捻りあげ地面に押さえつけた。

杉本「ぐッ......！」

太宰「お、やるねえ」

「敦さん凄いです！」

杉本「放せ！僕は関係ない！」

江戸川「逃げても無駄だよ。犯行時刻は昨日の早朝、
場所はここから１４０米(メートル)上流の造船所跡地。」

杉本「なっ、何故それを......！」

江戸川「そこに行けばある筈だ。
君と被害者の足跡、それに消しきれなかった血痕も...。」

杉本「どうして......バレるはずないのに......。」

箕浦「続きは職場で聞こう、お前にとっては...元職場になるかもしれんが。」
そういって箕浦さんは杉本さんに手錠をかけた。
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調査室１

杉本「撃つ心算は......なかったんです。」

私達は警察署にやって来た、手錠をかけられた杉本さんと一緒に。

杉本「彼女は...政治家の汚職事件を追っていた。
そこで、予想外にもある大物議員の犯罪を示す証拠品を入手したようなのです。
しかし議員も老獪警察内のスパイを使って証拠を消そうとしたのです。」

江戸川「そのスパイが......君と云う訳だね。」

杉本「昔から...警察官に憧れていました。試験に三度落ちて落ち込んでいる時
男に声をかけられたんです『警察官になりたいか？』と。」

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