奏 (ページ7)

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6話ページ7

状況まとめ

木虎ＶＳ米屋

出水・三輪ＶＳ嵐山・時枝

涼風移動中

当真移動中

迅ＶＳ太刀川・風間・古寺・奈良坂

佐鳥・歌川・菊地原→ベイルアウト

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Aside

『Aちゃんはそうね……嵐山隊を挟める位置に移動してちょうだい。』

『了解です月見さん。』

佐鳥を落として間もなく、三輪隊のオペレーターの月見さんから指示が入った。先程、佐鳥を落とすように命令したのも月見さんだ。実質的なこちらの指揮をしているのは月見さんだ。

『出水先輩ー。そっちの裏回りますんで相手の気を引き付けてください。』

『はいよー。』

嵐山さんと時枝が見えた。出水先輩が変化弾(バイパー)で引き付けてくれている。相手は弾トリガー装備×２。一発でも被弾したらキツイのに、これはきつい。バッグワームを使う？いや、それだと弾で不意打ちができない。なら、私はこれが最適解だ。

「炸裂弾(メテオラ)+追尾弾(ハウンド)……。」

合成弾は、急いで作ってできるものではない。精度よくトリオンを操ることで合成弾は初めてできる。射撃を教えて貰ったのは出水先輩だ。

『こっちに嵐山さん達が近づいてきてるよ！射線に注意して！』

柚宇さんにそう言われて私は、集中が切れそうになった。相手の位置は今はどうでもいい。いや、良くはないが考えるのは後だ。

「炸裂追尾弾(サラマンダー)。」

宙に向けて私は炸裂追尾弾(サラマンダー)を放った。目と鼻の先にはもう嵐山さん達が来ている。

撃ち放たれる銃弾の嵐をシールドを使って被弾を防ぐ。後一発でも貰ってしまったら私は緊急脱出(ベイルアウト)するだろう。私はシールドを削られる前に建物の塀を利用して隠れる。でも、バッグワームをつけているからレーダーを見れば一発でどこにいるかなんてわかってしまう。

いや、違う。

『三輪先輩。出水先輩、当真さん。私が相手を引き付けるので私への被弾は考えなくていいのでばんばん撃ってください。どうせそんな持たないので。』

「……幻踊弧月。」

５メートルほどまで弧月を伸ばして、鞭のように弧月をしならせて、蛇の様に喰らいつく。
嵐山さんや時枝は致命傷とまではいかないが、ところところ傷をつけている。

そして、お腹に凹んだような穴が開いたような感覚がする。シールドが間に合わなかったようだ。でも、私には残っている。

『トリオン漏出過多。ベイルアウト』