9.素敵帽子の昔話 ページ10
「好き、だった人……嘘だ」
中原さんはそう言った私を軽く小突いた。
「おい、そんなに驚かなくてもいいだろ。俺は手前よりも生きてンだから」
私にそう言った後、ぼんやり自分の足元を眺める様に下を見ながら、苦笑した。
「それに其奴はもう死んでる」
「え…っ………」
益々開いた口が塞がらなかった。
「其奴は俺の知り合いっつーか、近所に住んでて…今のお前より3つ位歳上だったけなァ…色が白くて綺麗な女だった」
そんな風に、過ぎてしまった過去を淡々と話す中原さんは、今すぐにでも泣きそうな顔をしていた。
「彼奴は………俺の所為で死んだンだ。…街一番の令嬢だったからな、政治家だった親が周囲から恨みを買ってて。
…そこそこ金が有る奴等は人質にする為に人拐いとか雇ったりしてよ。美人だった彼女を四六時中、追い掛け回していた」
赤々と燃える夕陽が、彼の背を切なく照らしていた。
***
中也さんって、煙草とか
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いつも読んで下さってありがとうございます。
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実は、hit数が500を越えたら二人の番外編企画をやろうと思っていますが、只今ネタ切れの為、番外編リクエストを募集したいと思います。
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よろしくお願いします! Kotoha
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ミリン - やばい!めっちゃ続き気になる〜 (2019年10月20日 19時) (レス) id: 78bca44abf (このIDを非表示/違反報告)
kotoha - ミリンさん» 美味しいですよ〜 好みによりますが、最初はお砂糖と珈琲の量を1:1で入れて、バランスとってみて下さい! (2019年10月1日 20時) (レス) id: bf2849b969 (このIDを非表示/違反報告)
ミリン - コーヒーの淹れ方参考にします! (2019年10月1日 19時) (レス) id: 78bca44abf (このIDを非表示/違反報告)
ミリン - 続きが気になる〜!! (2019年9月12日 6時) (レス) id: 78bca44abf (このIDを非表示/違反報告)
ミリン - 最新話も面白かったです!続き待ってます! (2019年9月5日 22時) (レス) id: 78bca44abf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Kotoha | 作成日時:2019年7月31日 10時