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16.私の話 ページ17

私は、2日と半日寝ていたそうで、皆は彼の男の出所を調べる為出払っている。


勿論中原さんも行かなければいけないが首領(ボス)が来る今まで『自分の仕事は後ででも間に合う』と言って、こうして居てくれたらしい。




「中也、此の通りA君の意識が戻ったんだ。後はいいから行ってきなさい」

「…はい」









「さて、本題なんだが……」

中原さんが出ていくのを見送ると、首領(ボス)は私に向き直る。


「君の(事情)を聞こうと思ってね」


唐突だった。

「何故、今なんですか…?」

確かに撃たれる迄の、此の何週間の間、首領()は私の事情を一切尋ねなかった。

私自身も、中原さんと外に出ていて忘れていた。

「…君の事情を聞かないで(中也)と動いてもらったのは、緊張を解す為だ。…随分怯えていたからね」

「えっ…」

「赤の他人にいきなり話すのも抵抗が有るだろうと思って、もう少し経ったら話してもらおうというつもりでいたんだが…」

首領(ボス)はそこで言葉を濁した。

「気になさることではないです。私が調子に乗ったからで…」

中原さんによると、彼の時私の近くに居た尾崎さんと樋口さん二人は私を撃った男の部下であろう人間に薬で眠らされていたという。

私だけが残って、側に近付いた事が裏目に出てしまったけど、何だかまるで私を狙っている様な手口だ。





――――首領(ボス)は申し訳なさそうに苦笑した。


「気を使わせて悪いね。…それで、話してくれるかい?」

嫌なら話せる事だけでも構わないと彼は言ったけど、何から話せばいいんだろうか。




「…えっと――――」


私は口を開いた。

17.彼の時、何があったのか→←15.生きている証



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設定タグ:文スト , 文豪ストレイドッグス , 中原中也   
作品ジャンル:恋愛
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ミリン - やばい!めっちゃ続き気になる〜 (2019年10月20日 19時) (レス) id: 78bca44abf (このIDを非表示/違反報告)
kotoha - ミリンさん» 美味しいですよ〜 好みによりますが、最初はお砂糖と珈琲の量を1:1で入れて、バランスとってみて下さい! (2019年10月1日 20時) (レス) id: bf2849b969 (このIDを非表示/違反報告)
ミリン - コーヒーの淹れ方参考にします! (2019年10月1日 19時) (レス) id: 78bca44abf (このIDを非表示/違反報告)
ミリン - 続きが気になる〜!! (2019年9月12日 6時) (レス) id: 78bca44abf (このIDを非表示/違反報告)
ミリン - 最新話も面白かったです!続き待ってます! (2019年9月5日 22時) (レス) id: 78bca44abf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Kotoha | 作成日時:2019年7月31日 10時

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