やっぱり中華を食べましょう ページ21
ゾムさんに引っ張られて会社を出ようとする。
周りの目が……痛いっ！！
何時もならそれが嫌だけど、それ以上にっ！！
zm「ほらな！近くに美味しい洋食屋さんがあるねん！！そのあと中華な！」
『まじで言ってんですか！？ほんま勘弁してください！！』
…それ以上に食害はキツイ！！
週末ならまだわかるけど、今は嫌！！
何時までもイヤイヤをしている私を幸島先輩と紫月は見て笑っている。
『なんで巻き込むんですかね！？幸島先輩！紫月！！』
と抗議の声を上げるが、
syp「翡翠先輩に言われたんすよ、Aもー！って。」
kn「それに、面白いからな！！」
『かんっぜんに面白さ重視しましたよね！！？』
なんや、面白いって。
やり取りを聞いている翡翠先輩がすごく笑っている。
解せぬ…
だけど、この空気感が好きな自分もいて抗議しきれないでいる。
と、
ai「ここの洋食屋さん、すっごく美味しいんですよぉ？ここにしましょ？」
という美川先輩の声。
引きずられているうちに抜かしていたようで後方から聞こえる。
後ろを振り向くと、楽しそうに笑う美川先輩と、見たことないくらい優しく微笑む赤間先輩。
その2人を、思わず、見入ってしまった。
zm「A…？」
急に黙りこくった私の名前を翡翠先輩が呼んでくれてる。
応えたい。
だけど今私の心の奥では…
…グズグズと、嫌な感情が溜まっていくのが分かる。
その感情の諸悪を探りたくなくて、知りたくなくて、蓋をする。
何となく、知ってはいけない気がした。
上手く蓋をしたと思う。
でも…ここには居たくない、かな。
引き攣る頬を上げて、笑う。
『…中華にしません！？私、めっちゃ今、ラーメン食べたいです！！』
ラーメンって気分じゃないけどな。
兎に角、あの光景をもう一度見るよりは、マシだ。
(…笑え、自分)
そう自分を奮い立たせる。
syp「じゃ、この先にある中華のお店行きますか。」
『やった！ありがとうございまーす！』
無理に明るい声を作って、言う。
kn「A…何ラーメン食う？味噌か醤油か！」
『んー、塩ですね！』
選択肢にないんかいっ！！
と幸島先輩がツッコむ。
zm「餃子と炒飯も食べような？」
『何でですかぁ！？』
ゾムさんが食害を実行しようとしてくる。
ーー私は知っている。
それは彼らなりの気遣いなのだと。
さっきの部署内の奴も、そうだった。
見透かされてるな。
やっぱり。
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文月(プロフ) - nanashiさん» こちらこそ、ありがとうございました！素敵と言ってくださって本当に嬉しい限りです。これからも精進して参ります！！ (2019年8月26日 20時) (
レス) id: c5e4d02de3 (このIDを非表示/違反報告)
nanashi - はあぁ神…ドキドキしながらも、とても楽しんで読めました！素敵な作品をありがとうございました！ (2019年8月26日 20時) (レス) id: 4b0cf5f6ca (このIDを非表示/違反報告)
文月(プロフ) - 珊瑚珠さん» キャー！珊瑚礁様だー！！もうこれから全面にファンということを押し出していくんで！はい！！見てくださってありがとうございました！！ (2019年8月26日 19時) (レス) id: c5e4d02de3 (このIDを非表示/違反報告)
文月(プロフ) - かなぐ＄anさん» 無理とは(哲学)w応援ありがとうございました！！ (2019年8月26日 19時) (レス) id: c5e4d02de3 (このIDを非表示/違反報告)
文月(プロフ) - みるくさん» ありがとうございます！！応援してくれるというお言葉、本当に励みになりました！！ (2019年8月26日 19時) (レス) id: c5e4d02de3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：文月 | 作成日時：2019年1月22日 23時
