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#93 ページ43
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夜、1人トントンさんに指摘された書類を書いては消し、消しては書きをしていた。
首を捻ってボキ、と骨が音を鳴らした時、突然扉がノックされ、驚いて少し飛び上がってしまう。
その衝撃で落ちてしまったペンを拾い、机の上に置いてから扉を開けに眠い目をこすりながら足を動かした。
｢あ、どうも｣
扉を開けた先にはなんだか久しぶりに見たショッピ先輩が立っていて、目を強く擦った。
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結局勝手に部屋に入ってきた先輩は私のベッドに腰かけ、足を組んで ふっ、と鼻で笑った。
『え、なんですか』
｢行き詰まってるんちゃうかな、って思って｣
｢トントンさん指摘えぐいからなあ…｣
なんだ、気遣ってくれたのか。
大きな戦争を幹部という立場で迎えるのは始めてで、書類もダメダメで。
先輩もやはり疲労が目に見えていて、いつもふわふわ猫っ毛な髪もいつも以上にふわふわと落ち着きがなく、目の下に薄くだけれど隈が出来ている気がする。
『先輩って優しいんですね…』
｢いつも優しいでしょ、何言うてんねん｣
『そういうとこですよホント』
軽口を叩きつつも幾分か気が楽になったようで、サラサラと進む筆。
俺も最初は大変で、とか 緊張してて、とかいつも以上に沢山自分の話をしてくれる。
首を捻っていれば軽いアドバイスをくれる。
『先輩は大丈夫なんですか、こんな所にいて』
｢誰かさんと違って仕事出来るんで｣
『ほんっま一言余計』
くすくすと笑う先輩に頬を膨らませてみせるけれど、内心救われてるのは本当。
良い先輩を持ったなぁ
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