#13 ページ13
Aside
_____
今にも泣きそうなほど
目に涙を溜めている輝…
私自身も咄嗟のことで動けなかった…
慧斗｢宏樹……｣
宏樹｢なんで……ｯ…｣
宏樹は力強く拳を握り
体を震わせている…。
宏樹｢なんで食べたんだよぉ〜!｣泣
思い切り顔を上げた宏樹の頬には
滝のように流れる涙がそのまま床に滴っていく
宏樹｢ちゃんと分けただろ! なんで宏樹の分まで食べるんだよ!輝のバカぁ〜!!｣泣
そう言ったのと同時に手を振りあげた
輝｢ｯ!!｣
___
｢だめ｣
振り下ろされる前にきっちりとその手を掴む
目を閉じていた輝も,叩こうとしていた宏樹も驚きを見せた
宏樹｢ママ…ｯ｣泣
輝｢ｯ…｣泣
それを合図に輝も泣き出した
兄2人の喧嘩を見て弟達も不安な顔付きである
(末っ子達は泣いている…苦笑)
｢宏樹……。叩くのはだめ｣
宏樹｢でも…ｯ｣泣
掴んでいた宏樹の手を優しく両手で包み
目線を合わせるようにしゃがむ
｢どんなに辛くても叩いてしまったら…叩いた人が悪いのよ…?｣
侑｢!｣
宏樹の頭を撫で,優しく問掛ける
｢ね? まずは話し合い｣
そして尻もちをつきながら泣いている
輝の元へ向かい理由を聞き出す
輝｢宏樹…食べてないから……ｯ…いいかなって…｣泣
そう言うと顔を下げ,ボロボロと涙を流す
侑｢……｣
｢そっか……でもね,ちゃんと宏樹に聞いてからじゃないと駄目よ?｣
輝は小さく頷いた
宏樹も少し落ち着いたのか,涙を拭いこちらにやって来た
宏樹を座らせお互いに向き合わせる
｢…輝? なんて言うんだっけ?｣微笑
そう聞くと声が一際震え………
輝｢…ｯごめ,ん…なざぃ……｣泣
頬から落ちる涙を拭いしっかりと宏樹の目を見た
宏樹｢…うん…｣泣
すぐに許しを口にした宏樹
2人の頭を撫でてお互いが落ち着くまで待つ……
｢輝は宏樹のおやつを食べちゃったのよね…。
それなら明日は輝の分は宏樹にあげるのよ?｣
ここは平等に
そう言うとお互い納得して頷いた。
｢さて。皆,食べて歯を磨いて早く寝よう｣笑
｢｢｢はーい!｣｣｣
子供達は何事も無かったように動き出した
1人を除き…
｢どうしたの? 侑…｣
侑は下げていた顔を上げた
侑｢手を出した人が悪いの…?｣
｢………その場によるかな?｣笑
そう言うと侑は少し何かを考え
すぐに兄達の後を追って行った。
｢それにしても…(あの宏樹が怒るなんて…)｣
_____
その後,もう1人事情を知っている人がいたとは
思いもしませんでした。苦笑
雄太ぁ〜…。
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遥香(プロフ) - ユナナさん» いえいえ！ (2022年10月3日 12時) (
レス) @page30 id: 46d76f319e (このIDを非表示/違反報告)
ユナナ(プロフ) - 遥香さん» ありがとうございます(´；ω；｀) (2022年10月3日 11時) (レス) id: aa62d79c29 (このIDを非表示/違反報告)
遥香(プロフ) - はい！私、この作品大好きです！だから、飽きない自信があります！ (2022年10月2日 8時) (レス) id: 46d76f319e (このIDを非表示/違反報告)
ユナナ(プロフ) - 遥香さん» ありがとうございます^^ 飽きられないように書いていけたらな(＾＾） (2022年10月1日 12時) (レス) id: aa62d79c29 (このIDを非表示/違反報告)
遥香(プロフ) - いえいえ💦はい！ゆっくりでもいいですよ！私は、更新されるまでこの作品を何回も読もうと思います！笑 (2022年10月1日 10時) (レス) id: 46d76f319e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユナナ | 作成日時：2019年3月10日 11時
