【d!】転校したら最強の生徒会を倒さなきゃいけなくなった件 (ページ10)

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第8話　裏話◆第3者/主人公視点ページ10

tn「なんやシャオロン」
sha「俺、その子と戦ってみたい」

シャオロンの申し出に、一同は「おお～！」と感嘆の声を上げた。

kn「近接最強のシャオロンが！Aと戦うと！」
sha「相性悪いのもあったんやろうけど、それでもあの大先生を倒したんやろ？興味ある」
tn「大先生も一応無敗の男やからね」
kn「なんだかんだ強い筈やからな」
ut「筈……」
zm「まぁ、それでシャオロンが勝てば例外として認める手間もなくなるしええんちゃう？」
rbr「流石にシャオロンには負けるやろ…」
ut「で、でも！本人は戦いたくないって言うてるし…」
sha「お前も向こうに戦う意思ないのに戦ったやん！とにかく、俺は生徒会入る入らないに関係なく戦ってみたいの！ええやんなトントン？」
tn「…まぁ、禁止はしてへんから…」
sha「よっしゃ！いつ吹っ掛けにいこかな～」

まるで犬が尻尾を振るようにウキウキとするシャオロン。

tn「シャオロン…やり過ぎんなよ？ただでさえ目付けられてんねんから」
sha「大丈夫やって！心配すんな」
rbr「でもお前、リアルに狂人やから心配やわ…」

◆

『そうだ！こっちから戦い申し込まずに逃げ続ければいいのか！』

放課後、私は早々に帰宅して、クラスメイトから聞いた情報を基に作戦を考えていた。

『生徒会に挑戦するのは1年間の内いつでも良いみたいだし、いっそ卒業するまでずっと逃げ続けよう…そしたら戦わなくて済む！』

いや…それならすぐ戦って負ける方が楽なのか…？
ずっと逃げ続けるのも辛いよな…心穏やかに居られない…
いやでも、負けるのは癪だ！どうせ負けるなら戦い抜いた末に悔いなく負けたい！
それに、えらくクラスメイトから期待されてるし…鬱先生一人倒しただけで、クラスメイトから軽率に野良バトルに誘われる確率がぐんと減った気がするもん。

『…でも戦いたくね～！！』

その時、LIME電話が唐突にかかってきた。
かけてきたのは、今日学校で友だち追加した鬱先生だった。

『…もしもし？』
ut [もしもし～！こうやって電話してると恋人同士みたいだね♡]
『切っていい？』
ut [ちょ待って待って！会議で話してきた結果を伝えたい！]

ああ…そういや頼んでたな。
これで認めてもらえてたら悩む必要ないもんね！！

『どうだった？例外として認めてくれるって！？』
ut [あーそれが…認めてくれることにはなったんやけど…]