【d!】転校したら最強の生徒会を倒さなきゃいけなくなった件 (ページ8)

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第6話　最高権力組織、生徒会ページ8

初日は何とか勝利を納め、本日2日目。
教室に着くと、なんだか皆騒がしくしていた。

「あっ来た！」
「なぁなぁ！お前生徒会役員に勝ったってマジ！？」
『え？』

あー、そういや鬱先生、生徒会だって言ってたな…

『う、うん。勝った』
「スゲ～！！お前やるな！！」
「生徒会メンバーは学園内最強だぞ！？今まで誰も勝てたことないのに！」

え？あれが…？
いや、まぁ確かに私の能力が強いのもあるけど、誰も勝てたことないの？
割と何とかなると思うけどな…

「つーことは、生徒会役員全員倒すんだな！」
『へ？どういうこと？』

その男子生徒曰く、生徒会は我々学園内最強の実力者が揃っている最高権力組織。学園を支配しているらしい(決議を戦闘で行う校則を決めたのも生徒会)。
役員になるには現行の役員を全員倒すことが必須で、自分を仲間として認めさせるor全員を辞めさせることでなれるそう。だから生徒会選挙はないんだって。
当然、権力は握れるし箔も付くってことで何人もの生徒が挑戦したらしいけど、物の見事に全員が惨敗。去年から誰もメンバーが変わっていないようだ。

「ちなみに、一人倒したら全員倒すまで戦い続けなきゃならない。負けるまでな」
『嘘！？』
「俺応援するわ！生徒会になって役員全員辞めさせてくれよ！」
「俺も頼むわ！あと生徒会に入れて！」
「俺も！！」
「頑張れよ！応援してるからな～！」

何だか思わぬ形でクラスメイトと仲良くなったが、ちょっと待ってほしい。
私…向こうから絡まれたのに、役員全員と戦わなきゃいけないの！？別に生徒会とかなりたくないよ！？
戦わず目立たず普通の学園生活が送れれば、それでいいのに…！！

『どうしてくれようかね、本当に』
ut「すいません…」

早速、戦犯に文句を言いに来た。
鬱とコネシマはA組で、私はB組。隣のクラスだから文句言いに行きやすいね！

『何とかならないのかな…？私戦いたくないよ最強の皆さんと…』
ut「どうやろな…例外を認めたらそこから綻びが出るって反論されそうな気もする」
『…私だけこっそり認めてくれない？』
ut「既に話が出回ってもてるやん！しかも、その内全員倒されるの期待されてるっぽいし…全くどこから漏れてん…」

…コネシマかなあ…

ut「とりあえず言うだけ言ってみるわ。けど期待はせんといてな」
『ありがとう！お願いします！』