【d!】転校したら最強の生徒会を倒さなきゃいけなくなった件 (ページ3)

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第1話　世紀末な校風ページ3

国立我々学園。
そんな自己主張の強い名前の高校を選んだ理由は、極めて単純。

家から近かったから！
たったの5分だよ！？ギリギリまで寝れる！

でも、やはりは戦闘科の高校。
私はこの学園に来たことを後悔した。

「コルァ！！これからHRって時にバトってんじゃねェ！！」

ヤ○ザか？と思うほどには強面スキンヘッド筋骨隆々の担任。
これから転校生の私が自己紹介しようという時に、教室でバンバン異能力使って戦ってる生徒たち。
そういやここに来るまでも、遅刻したらしき生徒2人が校舎の隅でバトルを繰り広げていた。
血気盛ん過ぎない？偏差値70の割にはまるでヤンキー高校だ！

「でも先生！授業中以外は異能力の使用OKじゃないですか！！」
「HRも授業の内に決まってンだろ！！俺の異能使われたくなかったら今すぐ止めろ」

先生がドスと睨みを利かせると、生徒たちは戦うのを止めてスン…と静かになった。
先生、そんなに怖い異能なの…？
あと女子すっっくな。教室に3人しか居ないんだけど！？

「改めて、転校生を紹介する。ほれ、自己紹介」
『はい…AAです。両親の転勤でこっちに越して来ました。本当に色々とわからないので、教えて頂けるとありがたいです…よろしくお願いします』
「優しく教えろよお前らー。転校初日に怪我なんてさせたら問題だからな」
『え？』

私の動揺を置き去りに、先生は早速席を決めようとする。
ちょ、待っ…怪我ってなーにー！？(震え)

「それじゃ、この前転校した橋本の席にしよう。あそこの席に座ってくれ」

先生が指したのはまさかのド真ん中の席。
逃げられねー席じゃねーか！転校すんなよ橋本！

結局その中央の席に着席し、流れで一時間目のLHRに入る。
今日は新学期初日なので、一時間目が終わるとそのまま放課後になった。

「A、この後一緒に職員室来てくれるか。書類を渡したい」
『わかりました！』

先生の後ろを付いて職員室に向かう。

『あの…先生。先生の異能って、どんな能力なんですか？』
「ん？ああ、核爆発だ」

怖すぎます。

「言い忘れてたが、この学園ではあまり自分の異能をバラさない方がいいぞ。弱点を対策されて戦闘を仕掛けられる可能性があるからな」
『皆、そんなに好戦的なんですか…』
「戦闘至上主義なのがウチの校風だ。それに実力主義でもある。売られた喧嘩は負けないようにしねェと、淘汰されちまうぜ」

あー…
来る高校、間違えたなぁ…