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Aside
入学して早々からセンラ先輩の存在は知っていた。
何時見たって廊下の真ん中で女子に囲まれていたイケメンは、やはり有名だった。
そんな先輩に喋り掛けられるようになったのはつい一週間前のこと。
とある日の帰り、私は急いでいた。
それにも関わらず、廊下は女子の集団が道を塞いでいたのだ。
勿論彼、センラ先輩とやらが好きな奴らだ。
その集団には同級生もいたが、勿論先輩もいた。
だから前々から怖くて近付いてもみなかった。
けれど帰る手段が他に思い付かず、口を開いた。
『あの、』
大きな声で尋ねると、集団が一斉に此方を振り返った。
『廊下塞がないでもらえますか。迷惑なんですけど』
そう言うと案の定女子からは睨まれた。
分かっていたことだけど心の何処かで怖いという気持ちは芽生えた。
しょうがないから諦めようか、と思ったときだった。
「ちょっと待って」
囲まれていたセンラ先輩が、予想もしない言葉を発した。
「君、可愛いね」
………は、？
啞然とする私の前にのこのこと彼はやって来て屈んだ。
「名前何て言うん？」
流石の私でもイケメンに間近で見つめられると多少の戸惑いが出てしまった。
男に近づいたことないからだろうか、なんせ自分が悔しい。
でもこんなところで揺らいでいれば、彼を囲う女と一緒になる、それだけは御免だと思った。
『私が迷惑って言ったの聞こえませんでしたか』
軽く睨みながら返し、更に言葉を続けた。
『甘く見ないで下さい。そんな事で私が惚れるとでも思いましたか』
明らかに驚いた顔をする先輩を横目に、私はすっかり空いた廊下を早足で通った。
すこし勝ち誇った気分だ、なんて。
.
これが、私と先輩の出会い。
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彩雲 朱瑠璃 - 読みました！すごかったです！文才が！とっっってもキュンキュンしました！最後の縦読みがすごかったです！感動しました！ (2022年1月8日 17時) (
レス) id: b1698b1cbf (このIDを非表示/違反報告)
CIEL☆(プロフ) - 大崎 奏葉さん» 伝わったよ大丈夫!!◎ 推しは尊いものです！！！ (2020年3月9日 19時) (レス) id: 6daf1523f9 (このIDを非表示/違反報告)
大崎 奏葉(プロフ) - CIEL☆さん» とにかくキュンキュンしたって言いたかったの！ てか、推しが尊い← (2020年3月9日 19時) (レス) id: 289cb6b285 (このIDを非表示/違反報告)
CIEL☆(プロフ) - 大崎 奏葉さん» かなはちゃんありがと!! 縦読みあたし好きなんよ……!! 楽しいから使ってみて〜!! キュンキュンの……キュン言いすぎて何か分かんない 笑笑 (2020年3月9日 19時) (レス) id: 6daf1523f9 (このIDを非表示/違反報告)
大崎 奏葉(プロフ) - 文才あるわ……縦読み、今度使ってみようかな！ あと、キュンキュンのキュンのキュンしたよ！←え (2020年3月9日 19時) (レス) id: 289cb6b285 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CIEL☆ | 作成日時：2019年3月28日 17時
