２７８Q ページ41
Aside
「じゃ、とりあえずオレが外から一本とるわ。長崎、パスくれ」
「え？」
あっけらかんと言う日向先輩に思わず間抜けな声が出た。
現状、中が特に固いから外にもう少し気を向けさせるから、もう一度組み立てようと。
「……オーケー。頼んだわよ日向君！」
「お――」
「で、長崎君は大丈夫そう？」
監督に話を振られ、握っていたタオルをもとの位置に戻しながら頷く。
「はい、もちろん」
開始のブザーがなり、コートへ出る。
なにがなんでも日向先輩にパスを通さなければ。
試合が始まり、俺にボールが渡る。
蘭がこちらに手を伸ばす前に俺は日向先輩へパスを出した。
「……いいのか？そんなに遠くて」
俺からパスを貰った日向先輩はよく謝る桐皇の９番、桜井さんに行く手を塞がれたが、景虎さんに教えてもらった
このシュートはステップバックしてからジャンプシュートをするのだが、それにしては早い。
まぁ練習の成果である。
その後日向先輩はもう一発そのシュートを決め、会場を沸かせた。
が、桐皇の桜井さんも負けておらずシュートを決める。
クイックリリースが早く、入らないかと思う強引なシュートも綺麗に入れた。
「勝つのはボクです」
「は？」
「だってボクの方がうまいもんっっ」
「…は！？」
ぶー、と言いながら口を尖らせた彼は日向先輩にそう言った。
見た目に寄らず、いつも謝ってばっかりなイメージがあるのにすごい負けず嫌いなんだな…。
「……長崎ィ」
「はい？」
「パスよこせガンガン」
「え、ええ。その、随分燃えてますね…」
「プライドか…、それももちろんある…が、それ以上に今俺が感じてるのは…
単純にアイツウゼェ！！もんっじゃねーよもんっじゃ！！」
ものすっごく、ブチ切れている。
そんな様子にはは、と苦笑いが零れた。
「お前んとこのセンパイ荒れてんなー」
「お前みたいな先輩よりよっぽどいいよ」
「んだとこの野郎」
試合中蘭に話しかけられるが、冷静さをかかない。
再度俺にパスが回り、先輩に言われた通りパスを回そうとするが蘭がラインを遮る。
自然と俺と蘭の１on１になり、少しだけピリッとした空気が流れた。
「……」
「…来いよ」
挑発するように笑う蘭。
ふぅ、と息を吐き、周りを見てから俺は突っ込んだ。
右、左と体を揺らし一歩前へ出たが手を伸ばされボールを突かれる。
ベンチからあぁ！と悔しそうな声が聞こえたが…まだだ。
まだ、一回目だ。
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こたきんぐ(プロフ) - しゅるさん» だーすんごい嬉しい反応貰っちゃったへへ！！ありがとうございますっっこれからもたまに漂う幼馴染み臭を楽しんでもらえたらいいなって思います！ (2023年2月6日 19時) (
レス) id: 7882bc78cd (このIDを非表示/違反報告)
しゅる - あばーー！！かっこよすぎるよ！主くん！！幼馴染みのきーちゃんと似たような感情で、似たような台詞で、似たような場面で！！幼馴染み最高！！やばすぎる…！ (2023年2月5日 19時) (レス) @page49 id: 29acc038ba (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - にゃん太さん» ですよね！？マジで永遠に畑耕して牛達の世話してます笑笑 わ〜ほんとですか！！貴重だ〜！！ありがとうございます、マイペースですが頑張ります！！ (2023年2月5日 9時) (レス) id: 3b9b192a4a (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - らぶさん» おお！？蘭推し嬉しいです！！蘭の心情もいずれ書こうと思ってますので…🤗ありがとうございます、頑張ります！ (2023年2月5日 8時) (レス) id: 3b9b192a4a (このIDを非表示/違反報告)
にゃん太(プロフ) - 牧場物語が面白すぎるのまじでめっっちゃわかります！！！！実は初期の頃から読ませていただいていたりします。ず〜〜っと大好きな作品です！作者様のペースで頑張ってください！！！！ (2023年2月5日 6時) (レス) @page49 id: e8e9837ec5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こたきんぐ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時：2020年5月24日 10時
