２７１Q ページ34
相田リコside
長崎君がパパに連れていかれてからハラハラが止まらない。
話す内容は聞こえないけれど、彼の腕を掴んだり、顔を掴んだりする実父の様子を私は何も出来ずに見ていた。
練習中の彼らも気になってチラチラ見てるし、集中なんてあったもんじゃない。
それにしても珍しい光景だと思った。
普段人を怒らすタイプじゃない長崎君が、パパを怒らせていたように見えたから。
話が終わったのか、いつもの笑顔を浮かべた長崎君が私の元へ駆け寄ってきた。
「監督すみません、話し終わりましたので練習に入れてください」
「え、ええ。…えっと、大丈夫だった？」
「え？」
きょとんとした顔をする長崎君に、耳を貸せと手招きし耳打ちする。
「ほら、パパに顔掴まれたりしてたじゃない？地雷でも踏んだ？」
「…あぁ〜、見られてたんですね」
恥ずかしいな、と首を掻く彼は少し顔赤らめていた。
…待って、パパもしかして長崎君の新しい扉開けたわけじゃないわよね？
長崎君確か彼女もいなかったし…ほんとやめてよコレ事案になるわよ。
ママも私もいるっていうのに…！
「ど、どうかママにはッ…！」
「ちょ、監督大丈夫ですか！？」
「私のパパがごめんなさい！！」
「いやいや大丈夫です！俺が悪かったので！」
先走った考えが自分の頭の中で巡り頭を抱えると、優しい長崎君は心配して私の背に触れるか触れない距離に手を添えた。
「俺が弱音吐いちゃって、景虎さんには喝を入れてもらったんです」
「長崎君が、弱音？」
彼が弱音なんて吐いているところを見たことのない私は驚き目を丸くする。
逆に弱音を吐いている人がいたら励ましたり寄り添ってあげたりするイメージが強いのが彼なのに。
口まで開けた私に、長崎君はもう気が戻って来て大丈夫だと思ったのかにっこりと笑って言った。
「監督、俺、絶対勝ちますから」
「え、ええ」
そんなの信じてるに決まってるじゃない。
けれどどこかすっきりした顔をした長崎君を見たらこれ以上の言葉が口から出てこなかった。
では、とぺこりと軽く頭を下げさっきから集中できてない部員たちの元へ彼は走って行く。
それと入れ違うようにパパが私の隣へ来る。
「おかえり。で、何話してたのよ」
「気になる？」
「気になるから聞いてんでしょ！」
ぺしっとパパの背中を叩くと同時に、向こうにいる日向君も長崎君の背中を叩いているのが見えた。
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こたきんぐ(プロフ) - しゅるさん» だーすんごい嬉しい反応貰っちゃったへへ！！ありがとうございますっっこれからもたまに漂う幼馴染み臭を楽しんでもらえたらいいなって思います！ (2023年2月6日 19時) (
レス) id: 7882bc78cd (このIDを非表示/違反報告)
しゅる - あばーー！！かっこよすぎるよ！主くん！！幼馴染みのきーちゃんと似たような感情で、似たような台詞で、似たような場面で！！幼馴染み最高！！やばすぎる…！ (2023年2月5日 19時) (レス) @page49 id: 29acc038ba (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - にゃん太さん» ですよね！？マジで永遠に畑耕して牛達の世話してます笑笑 わ〜ほんとですか！！貴重だ〜！！ありがとうございます、マイペースですが頑張ります！！ (2023年2月5日 9時) (レス) id: 3b9b192a4a (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - らぶさん» おお！？蘭推し嬉しいです！！蘭の心情もいずれ書こうと思ってますので…🤗ありがとうございます、頑張ります！ (2023年2月5日 8時) (レス) id: 3b9b192a4a (このIDを非表示/違反報告)
にゃん太(プロフ) - 牧場物語が面白すぎるのまじでめっっちゃわかります！！！！実は初期の頃から読ませていただいていたりします。ず〜〜っと大好きな作品です！作者様のペースで頑張ってください！！！！ (2023年2月5日 6時) (レス) @page49 id: e8e9837ec5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こたきんぐ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時：2020年5月24日 10時
