八十八枚目 ページ42
Aside
「って布団被ってる！？頭いかれてんじゃねぇの！？」
青峰の胸ぐらを掴みながら私の姿に突っ込みを入れる男子高校生。
忙しいやつだな。
「取れよ！」
「っうわ！」
油断していたら黒子の近くにいた方の奴が私の布団につかみかかってこようとした。
咄嗟に距離を取ろうと一歩後ろに下がる。
もう少しで布団とヤツの指先が触れそうになった時、相手の動きが止まった。
「なにやってんのー？誰これ知り合い？」
「な…な…な…」
「ちょ…てめ！？放せっ！」
私に飛び掛かって来た奴の頭をミシミシと掴んでいるのは紫原。
放してくれ、と頼む高校生にどうしようかなー、と返すもんだから笑っちゃった。
青峰も悪ノリでひねりつぶせよと言うもんだから紫原もそのままひねりつぶそうとしてるし。
「やめてよ、絵面がスプラッタになっちゃうじゃん」
「じゃやめるー」
いきなり手をパッと放したので、バランスを崩し寄ってきていたもう一人も巻き込んでドタドタと倒れる。
よくある小物の捨て台詞を吐き捨て、彼らは逃げて行った。
「…よかった…」
「全然よくねーだろ、なにやってんだよ」
「だ…だって！……、ごめんなさい。
来てくれなかったらもっと大変だった。助けてくれてありがと」
顔を伏せお礼を言うさつきちゃん。
いろいろ元を辿れば青峰のせいだけど、結果的にさつきちゃんが無事でよかった。
「Aちゃんも、危ない目にあわせてごめんね」
「私よりさつきちゃんの方が危ない目にあってるでしょ。気にしないで」
「うん」
そう言って手をきゅっと握って来た彼女の手は少しだけ震えていた。
その後私たちは黄瀬と緑間と合流。
何か話していたみたいで、その内容は黄瀬の手にあるものと関係しているようだった。
「それなに？」
「プリクラっス！」
なんでも黄瀬を雑誌で見たという女の子達に声をかけられ、サービスの一環だと思いプリクラを撮っていたんだと。
こういう業界、そういうの大事そうだしファンは大切にしろよ黄瀬。
「そうだ！せっかくだしみんなで撮らないスか？」
黄瀬と女の子達が撮ったプリクラを一通り見ていると、写真の中に映る男がそう提案してきた。
別に私はいいけど…。布団は取らないぞ。
青峰がめんどくせぇと言葉を吐いたが、さつきちゃんのノートをコピーさせてもらっている青峰には拒否権はない。
皆、皆が取るならと狭いプリクラの機械の中へ入って行った。
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こたきんぐ(プロフ) - 。さん» お返事遅くなりすみません！いいえ…完結ではありません…続きます…また近々ぼちぼちあげます(泣) ありがとうございます！ (2022年11月7日 23時) (
レス) id: 7882bc78cd (このIDを非表示/違反報告)
。 - 面白くてイッキ見しちゃいました！ちなみにこれは完結なんですか？ (2022年10月30日 22時) (レス) @page36 id: 309377f64b (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - (名前)まいさん» ありがとうございます！ぼちぼちやってきます…！！ (2021年8月28日 12時) (レス) id: 7882bc78cd (このIDを非表示/違反報告)
(名前)まい(プロフ) - 最高 (2021年8月14日 22時) (レス) id: ec16fd7069 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - ぼた餅さん» ありがとうございます！お返事遅くなり申し訳ないです…。ほんと自分のペースになるんですが頑張らせていただきます！ (2020年8月16日 17時) (レス) id: 7882bc78cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こたきんぐ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時：2020年5月23日 20時
