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ふわふわとした感覚に、かくかくと頭が下がりうっすらと開いている目から見えた視界が上下している。

あと一歩、あと一歩で夢の世界に行けると言うところで、下からの刺激に肩をびくつかせる。




「っだ」

「ここで寝るな」




後ろを振り向くと、厚みのある資料を手に抱え、私を見下すような視線を投げかけてくる降谷がいた。

きっとその長い足で私の愛用の椅子を蹴ったのだろう。

それにしても私のこときらいなんじゃないかってほど強く蹴ったよね。ほんとに私のこと嫌いなんじゃないの?私は好きだけどさ。




「ほんと…私今日で三徹目…」

「俺もだ」

「っくぅ…、仮眠室…仮眠室に…」

「……あと一時間待て」

「今行かせろよぉ…」




何故か一時間後。

それでも行かせてくれるのならばと私は今の仕事をするためにまたパソコンに視線を移す。
そんな私に満足したのか、降谷はほう、っと感心するように息を吐いて自分のデスクに戻った。


タイピングは嫌いじゃないし、結構早いと思うけれど、私は常人なので三徹もすれば本当に死にそうになる。

だから打ち間違えも酷いし、通常時より遅いし、ホントに睡眠は大切だと実感させされる。
それと食事、固体物じゃなくて、ちゃんとしたご飯を食べよう。

あぁあちゃんとしたご飯食べたい。


カタ、カタ、とキーボードを打って、三回ほど資料の見直しをしてから保存する。そしてまた違う仕事に取り掛かる。
そんな作業を何回か繰り返していると、先ほどから一時間は立ったことに気付く。

別に降谷にわざわざ許可を取りに行かなくてもいいし、フラッとメモを残して仮眠室に行ってもいい。
けれど、なんか勝手に行ったらまた理不尽に怒られそうだから、とりあえず仮眠室に行くことをメモに残して、椅子から立ちあがり、降谷のデスクの方を見渡した。

すると偶然目があったので、親指をくいっと仮眠室の方へ振り、行ってくるわと口パクで伝えると、降谷も立ち上がった。


なんで立ち上がったんだろうという疑問から、首を傾げると降谷は行くぞと言って私の前を歩く。


え、なになに、と私はただ降谷の後ろをついて歩いた。


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あ→←あ


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こたきんぐ(プロフ) - ぱるむさん» ありがとうございますえへ にやけが止まらないなんて、なんと嬉しい褒め言葉! (2021年2月14日 18時) (レス) id: 3277e9d770 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるむ - うへへ、好きです。にやけが止まらん。 (2021年2月14日 16時) (レス) id: 4fbbe91aff (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - かきくけこっぺぱんさん» ありがとうございます!可愛いなって思ってもらえるようにかいたので嬉しいです!! (2020年2月22日 20時) (レス) id: f2404a4c45 (このIDを非表示/違反報告)
かきくけこっぺぱん(プロフ) - かわいい…!降谷さんも夢主ちゃんも!楽しませていただきました! (2020年2月16日 22時) (レス) id: b3b5ecba31 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - 世界の髪飾りさん» めっちゃんこ嬉しいです!こちらこそ読んでいただきありがとうございました! (2019年5月21日 16時) (レス) id: f2404a4c45 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こたきんぐ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/  
作成日時:2019年5月16日 20時

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