黄瀬涼太の幼馴染みだからと言って、同じ高校に行くとは限らない。Fifth【黒子のバスケ】

１９１Ｑ ページ3

Aside



タイムアウトが終わり、残り一分になる。

黒子がスティールを使えるので、緑間君のパスを塞ぐが、緑間君はまたボールを持ったのでそのまま美しい３Ｐを決めた。


…五点差。




「伊月先輩っ！」

「長崎！」




伊月先輩からパスを貰い、俺も３Ｐを決める。

俺はこのＩＴ杯のために、特に３Ｐを極めてきた。中学の時はパスを、なら高校はシュートを。


凡人は凡人らしく、努力を。


だが点差はまだ二点ある。心を冷静に保ちながら、残り十秒くらいだろうか。

俺にボールが渡ったので、黒子にパスする。黒子はそのまま日向先輩にパスを回し、日向先輩は３Ｐを決めた。





「……逆転！？」

「うわああ信じらんねぇ！」




客席から、そんな声が聞こえるがまだ試合は終わってない。

最後までどうなるかわからないと言ったのはどのチームだ。




「勝ってねーよ、まだ！」

「和ちゃっ」





和ちゃんは気を抜いた誠凛を前で、緑間君へパスを。

マズい、まずいまずい。





「なぜ俺が遠くから決めるのをこだわるのか教えてやろう。３点だからというだけなはずがないのだよ。

必ずブザービーターでとどめを刺す。それが人事を尽くすということだ」





残り数秒。

緑間君はシュートの体制に。


まずい、非常に。


けど、このチームにはあいつらがいる。





「ああああっ！」





火神は限界を超え、緑間君の３Ｐシュートを拒もうとした。


わかってた。




緑間君も、火神が飛ぶと信じてシュート体制を変える。


それも、わかっていた。緑間君は、そういう人だから。




黒子も、わかっていたから、信じていたから緑間君のボールを後ろから突き、シュートは入れさせない。


そして丁度そのボールが俺の手の元に入ったので、俺は何となく。


そう、なんとなく。





「っ」





ボールをゴールリングに投げた。






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『二位のうお座のアナタ！


今日は何だか小さな奇跡が起こるかも！？


ラッキーアイテムは、黒色のピアスです___』




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ラッキーアイテム

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