１４７Ｑ ページ8
Aside
気づいたら、ここにいた。
気づいたら、バスケ部がやっている体育館にいた。
「何やってんだ俺。」
足は正直ってか、なんて自称気味に笑い体育館の前でただ立ち止まる。
そういえば前、涼太は言ったっけ。
『…Aはね、多分高校入ってもバスケはやめないっスよ。』
『幼馴染みの勘っていうやつかな！』
幼馴染みの勘ってのは、結構当たるものなのかもしれない。
なら、俺の涼太に対する幼馴染みの勘も当たってくれたらいいんだけど。
そう一人で感傷に浸っていると、中からなんかシャツ脱げっていう言葉と叫び声が聞こえた。
大丈夫かな、ここバスケ部で合ってるのかな。
黒子にいろいろ言われて、心の中ぐっちゃぐちゃだけど。
きっと俺はまだ、なんだかんだ言って諦めきれてなかったんだと気付いた。
俺は扉の影から顔を出し、中を確認。
すると皆上半身裸で、なんかマネージャーっぽい女の子にジッと見られていた。
…なんのプレイ？
「黒子君ってこの中でいるー？」
多分マネージャーさんと思われる人は、黒子を探すが影が薄くって気づいていない。
彼女の目の前にいるのに。
「黒子は僕です。」
「…きゃあああ！？」
「うわぁ何…うぉ！？」
いきなり現れたと思われる黒子に、その場にいた人全員が驚いていて。
やはり黒子は帝光中出身ってことで試合に出ていたのかとかすごく聞かれていて、また驚かれていた。
なんか忙しい部だな。でも…楽しそう。
「…長崎君？」
「っおと。」
黒子も上半身裸になり、マネージャーさんにじっくり見られた後、黒子は俺の存在に気付いた。
そんな彼の視線を辿り、他の人達も俺に視線をむける。
「あれ…あいつって」
「帝光中の長崎Aじゃ…。」
チラホラと俺の名前を出す人たちに、ちょっと戸惑ったが、どうも…と笑い姿を現した。
「やだっ！こんな子誠凛に来てたの！？入部届けにはそんな名前は…」
「あーいや、すみません。朝出せなくて…
今、出していいですか。」
「長崎君…！」
嬉しそうな黒子の声に、俺は思わず笑みを零す。
君をもう一度信じたいと思ったんだ。
このチームで彼らを。
キセキ達を、救いたい。
そう、思ったんだ。
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京香 - 面白いです (3月15日 18時) (
レス) @page3 id: 5d3db323b9 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - 沙也加さん» た、確かに！？長崎君の顔の広さを表現したすぎてうっかりしてました…ありがとうございます！！これは気になる！！お恥ずかしい！ (2021年12月27日 0時) (レス) id: 3277e9d770 (このIDを非表示/違反報告)
沙也加(プロフ) - 169Qで「仲の良いラグビー部の二つ上の先輩を見つけた」という言葉なのですが、誠凛高校は、創立2年なので、2年生までしかいません。細かくてすみません。気になってしまって(^_^;) (2021年12月26日 22時) (レス) @page30 id: 20667333f4 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 141話の「心臓が死にそう」は「心臓が止まりそう」では？ (2019年2月15日 10時) (レス) id: 9dc9d79e7e (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - はなにゃーさん» え、そんなこと言われたら嬉しすぎますよっ！？ありがとうございます、これからも頑張らせていただきます！！ (2018年10月28日 20時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こたきんぐ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時：2018年8月3日 13時
