156Q ページ17
Aside
次の日の部活の時間。
練習試合相手はサラッと教えられた。
「海常高校と練習試合!?」
「っそ!」
海常高校とは、俺の幼馴染み黄瀬涼太がいる高校だ。
それにいっつもインハイとか毎年普通に出てるところだから、涼太がいなくても十分強いところだ。
…笠松幸男さんっていう今年確か三年生の人、俺結構注目してたんだよね昔から。
すっごく速いんだ、簡単に言うと。
軽く脳内で現実逃避をしていると、なんだかざわざわとざわめきだしたのが分かった。
なんか女の子のギャラリー増えているし…、おい、待ってよ、何でお前いるんだよ。
俺は瞬間的に火神の後ろに隠れた。
「おっ、おい長崎どうした。」
「ううん、何も言わず隠れさせて。」
「お、おう?」
少しデジャヴを感じるが、壇上に腰を下ろして女の子達にサインを施している涼太からはマジで逃げたいのでそういうのは無視だ。
「あーもー…こんなつもりじゃなかったんだけど…」
「…アイツは!」
「…お久しぶりです。」
「「黄瀬涼太!!」」
そんな大層に紹介される奴じゃないよソイツ。
とりあえず火神君のTシャツをガシっとつかみ隠れる。いつかバレることわかってるのに、反射的に隠れちゃうんだよね。
何だろう、本能?
「…っな、なんでここに!?」
「いやー次の相手誠凛って聞いて、黒子っちが入ったの思い出して。
あと、さっき同じ中学の女の子から、俺の幼馴染みもいるって聞いて。」
おぉう、その女の子誰だ…いらんこと言うんじゃありません…。
「幼馴染み?んなやついるか?」
「えー?いるはずっスよー?
…ちょっと、ちょっとA!?また中学みたいに隠れてるの!?」
え、と皆の視線が俺に突き刺さる。
俺は火神の後ろで引きつった笑みを思わず浮かべたが、パッと作り笑顔に置き換えて涼太の前に出た。
「あれ?なんでいんの?」
「隠れてたやつがよく言えるっスね!?」
こいつはいつまでたってもよく吠える犬だな。
.
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京香 - 面白いです (3月15日 18時) (レス) @page3 id: 5d3db323b9 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - 沙也加さん» た、確かに!?長崎君の顔の広さを表現したすぎてうっかりしてました…ありがとうございます!!これは気になる!!お恥ずかしい! (2021年12月27日 0時) (レス) id: 3277e9d770 (このIDを非表示/違反報告)
沙也加(プロフ) - 169Qで「仲の良いラグビー部の二つ上の先輩を見つけた」という言葉なのですが、誠凛高校は、創立2年なので、2年生までしかいません。細かくてすみません。気になってしまって(^_^;) (2021年12月26日 22時) (レス) @page30 id: 20667333f4 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 141話の「心臓が死にそう」は「心臓が止まりそう」では? (2019年2月15日 10時) (レス) id: 9dc9d79e7e (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - はなにゃーさん» え、そんなこと言われたら嬉しすぎますよっ!?ありがとうございます、これからも頑張らせていただきます!! (2018年10月28日 20時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こたきんぐ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時:2018年8月3日 13時