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Aside
「いらっしゃい、Aさん。大丈夫でしたか？」
「は、はい。そのー…いろいろありがとうございました、これつまらないものですがどうぞ…」
輝かしい笑顔を向ける安室さんに対し、私はゲッソリとした顔で、持ってきたサブレを渡す。
『さつまいもサブレ』だ、さつまいも。
「いいんですか？…さつまいもですか」
「あ、食べれますか？食べれなかったら持って帰ってまた違うものを」
「いえ、嬉しいです。でもなんでさつまいもで？」
「私の実家の、名産品なんですよ」
そういうと、安室さんはああ、と何故か納得したような顔をした。
え、えぇ、なんで？私昨日変なこと喋ってないよね？大丈夫だよね？
「安室、さん？私やっぱり昨日何か変なことを？」
「…忘れたんですか？」
「へ、あ、はい。さっぱり。昨日の記憶が真面目になくて」
「そうなんですね」
安室さんは何処か安心したように笑った。
あ、多分あれでしょ、あなたの怪しい部分も忘れたとか思ってんでしょ。
バリバリ覚えてるから、だから私が何言ったのか教えて。
「私、何言いました！？」
「…そうですね、僕の悪口とか？」
「申し訳ございませんでした」
私はカウンターの机を利用して、頭を机に押し付けて謝る。
悪口とか私死にたかったのかな。そこまで私酒癖悪くないのに、ドンだけ飲んだんだろう。
「いえ、大丈夫です。気にしないでください。それよりAさんの故郷って…」
「忘れられる都道府県第２位の所です」
「説明の仕方が独特だ…」
安室さんの隣から、梓さんが呆れたように言ってくる。
だってそうなんだもん、魅力は…あるっちゃあるけど無いし。
田舎だし、電車ないし、汽車しかないし。
汽車て、汽車て逆に珍しくないか？おいで、観光客。
「Aさん？Aさん帰ってきてください」
「はっ、すみません。現実逃避してました」
「ははは。…Aさん、今日の夕方空いてますか？」
「え？」
嫌な予感がする。
「良かったら僕と」
「ちょちょまっ！！」
その先を聞きたくない。
状況が、また分からなくなるから。
私と安室さんは今どういう関係なんだろう。
友達でもなく、勿論のこと恋人でもない。
知り合い、だがちゃんと喋った(？)のは昨日が初めて。
ひとつ言えるのは、私達の関係性は０ではない。
最高が１００だとしたら
今は６、くらいだろうか。
微妙だな、おい。
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こたきんぐ(プロフ) - ぱるむさん» こちらにもコメントありがとうございます…！完結はしようとおもっていますので、、、申し訳ないです… (2021年8月28日 12時) (
レス) id: 7882bc78cd (このIDを非表示/違反報告)
ぱるむ - 復活待ってます！すごく面白かったです！ (2021年2月15日 18時) (レス) id: 4fbbe91aff (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - まいさん» ありがとうございます！更新ゆっくりになりますが、がんばりますっっ！ (2020年2月22日 20時) (レス) id: f2404a4c45 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - めっちゃ面白いです！！続き気になります！これからも更新頑張ってください^_^ 楽しみにしてます(^^) (2020年2月12日 19時) (レス) id: 51e87b9769 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - わさびさん» だぁありがとうございますっ！！まじですかw奇跡ですねwちょくちょく頑張ります！ (2019年5月22日 12時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こたきんぐ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時：2018年4月24日 21時
