ゼロから始める関係性がいい。【安室透】

６から ページ8

Aside


私が安室さんの言葉を止めたと同じタイミングで、店の扉が開いた。

お店に入ってきたのは、たまに会う可愛い可愛い小学一年生の男の子。




「コナンくん！」

「わあ！Aさんだぁ！久しぶり！」




江戸川コナン君。このポアロの上の階でやっている毛利探偵事務所で居候をしている小学一年生。

やばくない？小学一年生が、他の人の家で住んでるんだよ？普通自分の本当の親に会いたくなるくない？

…とりあえず言いたいのは、コナンくんは少し大人びている時がある。




「…何してるのー？安室さん。」

「んー？Aさんをご飯に誘おうとしてるんですよ」

「は？聞いてません、聞こえません」




よいしょっ、とコナンくんをいつものようにカウンター席の椅子に抱き上げて座らせながら、私は返事をする。


ご飯なんて行きませんよ、明日仕事だし。

もしかしたら殺されるかもしれないし、無理っすまじで。




「えー、いいじゃないですか」

「なんで私を誘うんですか、嫌ですよ怖いな」

「安室さん、Aさん嫌がってるよー？」

「困ったなぁ」




ははは、と笑う安室さん。全然困っているように見えません。なんか企んでますねアンタ。

このイケメンが。
私はどんな手を使われても行かないからね。舐めるなよ。




「このチケット、渡そうかと思ってて」

「ッ！それはっ！！

『君ラック』のプレミアムイベントチケット！！何故それを安室さんが！？」

「偶然、友達に貰いまして。要ります？」




偶然、を強調して私にそれを要るか聞いてくる。
いや要るわ。金払うから下さい。


『君ラック』とは。
『君にラブとファックを』というアニメの略で、ギャグ恋愛ほのぼのアニメだ。
あるヤンキー男子が主人公で、その主人公と年齢様々、性別様々なキャラ達が絡んでいくーみたいな物語。ざっと言うとね。
うん面白いの、大好きなの。




「ほ、ほしいっ！！」

「じゃあ僕と食事に行ってくれますか？」

「それとこれとは別の話！！」





しつこいなこいつ。

.

７から→←５から

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す