菊地原君の彼女さんは椚ヶ丘の元Ａ組＋黒トリガー持ちのボーダーです。７【ワールドトリガー】【暗殺教室】

イケメンの時間 ページ2

Aside


「うーむ、イケメンだ」




カエデちゃんは働いている磯貝君を見て、そう呟く。

今私は、カエデちゃんとメグ姉、男子は渚君と前原、岡島と磯貝君のバイト先の喫茶店にお邪魔している。

磯貝君は母子家庭で、家計が回らないから自分もバイトして、稼いでいるらしい。

私も親いないんで釣りしてお金稼いでたんだけどね！良い子は真似しちゃいけないよ！
結局私はボーダーに入ってお金稼いでいるので、最後よければすべてよしだ。




「いらっしゃいませー！あ、いつもどうも原田さん、伊藤さん」

「ゆーまちゃん元気〜？もー、コーヒーよりゆーまちゃんが目当てだわこのお店。」

「いやいや、そんなん言ったら店長がグレちゃいますよ。
原田さんモカで、伊藤さんエスプレッソWでしたよね。本日店長のおすすめでシフォンケーキありますけど」

「あ、じゃあそれ２つ〜」

「まいど！」




磯貝君は中年女性たちのお客さんの注文を受け、笑顔で厨房に消えていく。

そんな姿を見て、私達は思う。




「実にイケメンだ、うちのリーダーは…」

「殺してぇ」




岡島のように殺したいなど微塵にも思わないが、前原のと同じように思う、マジでイケメン。

みんなそりゃあいい所があるが、Ｅ組一番のイケメンと言えば磯貝君。

絶対みんな迷わず言うよ、ほんとほんと。




「お前ら粘るなー、紅茶一杯で」

「いーだろ、バイトしてんの黙っててやってんだから」

「そうだぞゆーまチャン！」

「ゆーまちゃん言うな！もー、ゆすられてやりますよ。出がらしだけど紅茶おまけな」




そう言って磯貝君は、自分の口元に一本の指を添え、皆のカップに一杯ずつ紅茶を注いでくれた。

なんだそれ…イケメンだ…！


ここにいた皆思ったことである。イケメンだ。


何よりその人格。
前原もイケメンの方だけど女たらしクソ野郎だし、カルマ君もイケメンだけど悪魔のクソ野郎だし。

磯貝君の場合、私みたいな悪ガキにも優しいし、他の友達にも優しいし、目上の人には礼儀正しくてちゃんとしてるし。


全ての能力がＥ組内でもトップクラス、どんな事でも大体そつなくこなしちゃう。


前原から聞いた話によると、Ｅ組に落ちた理由もバイトしてるのがバレて、校則違反が原因。

しかもさっき言った通りバイトしているのは家庭のため。



いやイケメンすぎんか。


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