「死神」の時間３ ページ26
Aside
爆風にまぎれ、私たちは地下を走る。
『聞こえるかなＥ組の皆』
「「！！」」
相も変わらず、私たちは監視されているらしい。
死神の声に身構え、皆足を止めた。
死神が言うにはこの地下を出るためには扉のロックを解除しなければいけないという。
しかもそのロックは死神の眼球虹彩認証のみらしく…結局死神を倒さなければ私たちは出れないらしい。
『期待してるよ、どこからでも殺しにおいで』
「…ゲーム感覚かよ」
ゲームは好きだけど、こんなデスゲームはごめんだ。
それでも勝たなきゃいけない、私たちは三つのチームに分かれて動くことにした。
「水都はＡ、バトル要員だ」
「おっけ」
チーム分けをする磯貝君の言葉に頷く。
私が配属となったのは戦闘チーム、Ａ。
Ｂは莉緒ちゃんや杉野たち含む救出班、Ｃは寺阪を壁にして進む情報収集班。
Ａチームにはカルマ君や磯貝君、前原などＥ組の中でも運動神経のいい奴らが集まっている。
カエデちゃんもいるんだけど、カエデちゃんは連絡役でいてくれてる。
「そして律、各班の円滑な連絡を頼んだぞ」
「やる気しねぇ〜死神さんに逆らうとかありえねーしー」
「「……」」
なんてことだ、可愛い律が鼻をほじりながらお尻かきながら寝ころびながら昼ドラ見てるぅ！
やだ絶対死神許さない。
それにしても死神はどれだけの能力を持っているんだ…。
私たちは作戦通りばらばらに散らばり、それぞれのやるべきことへ。
きっと死神は不意打ちをしかけてくるだろうとふみ、気絶させるために私たちはスタンガンを手にする。
が、予想していた死神の行動は、大きく外れることになる。
「…えっ」
「なんで…堂々と正面から？」
「は、はは、姿が見えないとか」
思わず乾いた笑いがこぼれる。
笑える状況じゃないのにな、それほど私たちとヤツの力の差が大きすぎることがわかってしまったのだ。
「バカが！！」
「ノコノコ出てきやがって！！」
「ちょっとアンタら！！」
早まるな、と死神へとびかかる村松と吉田に声をかけるが遅かった。
信じれない速さで二人の腹を殴り、吹っ飛ばす。
…これは、勝てない。
．
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kkkko(プロフ) - アカウント変わってしまいましたが以前から何度も読ませて頂いております。難しいとは思いますが続きを楽しみにしています。 (3月24日 19時) (
レス) id: 058d8792d8 (このIDを非表示/違反報告)
出水紫苑 - 初コメ失礼します。出水紫苑です。突然ですが、交換宣伝という形で宣伝していただけないでしょうか？ご検討お願いします。 (2023年1月23日 10時) (レス) id: ea54a37ee4 (このIDを非表示/違反報告)
みこと(プロフ) - 初コメ失礼します！本当に面白くて一気読みしてしまいました！もう続きは書かれないのでしょうか？… (2023年1月1日 3時) (レス) @page35 id: fce29c8a64 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - まりりさん» 初めまして！ありがとうございます、嬉しいです！コメントいただいたのでちょっぴり頑張ってみました笑 ちょこちょこ終わりに近づけるよう頑張っていきます！ (2022年2月17日 1時) (レス) id: 7882bc78cd (このIDを非表示/違反報告)
まりり - はじめまして。本当に面白いです。いつか続きが出ることを願ってます！ (2022年2月16日 17時) (レス) @page33 id: c117514f52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こたきんぐ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時：2018年3月11日 14時
