撮影 ページ28
マネ「Aくん、雑誌の表紙決まったよ〜!」
「えっ…」
マネージャーからの電話で知ったその情報。
カメラを向けられると上手に笑顔が作れない為いつもぎこちない写りになるから雑誌のお仕事は来るな来るなと思っていたけど
マネ「向こうのスタッフも初めての撮影って事わかってるみたいだし、カメラマンさんもよく色んな声優さんお世話になっている方だから大丈夫!」
「インタビューだけでいいよ…。」
マネ「あんたビジュアルもいいんだから!これからこういう仕事増えるかもしれないんだから!慣れていこう!!」
「うええ…」
全く乗り気になれないで、撮影当日が来てしまった。
カメ「西野くん、初めて!今日はよろしくお願いします!」
「こちらこそ、下手くそなんですけど、よろしくお願いします。」
カメ「大丈夫です、僕に任せてください!」
カメラマンの方はさすがプロって感じで凄く緊張している僕をリラックスさせる為かずっと笑顔で話しかけてきてくれる。
お陰で緊張は解けたものの…
ス「それてば撮影開始しまーーす!!」
その一言で現実に戻される…
今日の撮影はシンプルイズベストがテーマになっているらしく、衣装も普通の白いTシャツでスタジオもシンプルでオシャレなお部屋が設営されていた
「わぁ、すご」
カ「まずはソファーで何枚か撮っていきましょ〜緊張しないで大丈夫ですよ〜!」
そう言われて、ソファーに座るけど
ポーズも表情も上手く出来ないでどうしようかと思っていると。
カ「西野くん、色々質問してもいい?」
「あ、大丈夫です…」
カメラマンさんがぎこち無いのを見ていろいろ沢山お話してくれる。
写真も1度撮るのを止めてスタッフ全員でお話していた。
カメラマンさんじゃないスタッフとお話してる時にカシャッとカメラの音が聞こえて
カ「すっごい自然な笑顔撮れたよ〜!見る?」
そう言って見せてくれた写真は撮られてる感じも無くごく普通に自然に笑っている自分がいた
「わぁ、凄い…」
カ「元がいいからねぇ西野くんは!だから大丈夫だよ!」
そこからもうちょっとだけ写真を撮って表紙の撮影は終了した。
緊張したけど、あの1枚が撮れた後は少し余裕ができて楽しく撮影ができた。
カ「この後インタビューの時も撮影するけど、その時はカメラ気にしないでね!普通にお喋りしてたら俺がバッチリ撮るから!」
「お願いします〜笑」
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作者名:コシヒカリ | 作成日時:2020年6月20日 0時