アネモネを君に_2 (ページ46)

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「……で、何？お願い」

打ち上げ終わり、まさかの帰り道で待っていた光成

肌寒いのに何してんだろほんと

『あのさ』

「うん」

『明日、家来てよ』

「いいよ！お菓子とかまた妹ちゃんたちにもあげるやつ持ってくね」

『いや、その…』

「え、何？ほんとに」

『……家族、明日いないんだよね』

「なんで？！」

『俺明日と明後日仕事で置いてかれたの。明日は昼過ぎに終わるし、明後日は夕方からだし。だから、うちに来ない？泊まりに。ひとりさみしいし』

「……本当にひとりなの？」

『ほんとだよ』

「…いいの？」

『いいよ』

「わかった。明日うちのお母さんも夜勤だから行くね」

『ありがとう』

「あのさ」

『ん？』

「………そういうこと？」

『………無理はしなくていいよ。でも、ね』

「………わかった」

『ありがと。じゃ、また明日』

「うん、またね」

今思い返したら、光成はこの時からわかってたのかもしれない

能天気な私と比べて

今後、私たちがどうなるのかを…………