百合厨から見たの部活動 小雨視点

トランペットの本当の気持ち2『日常編』 ページ19

りな先輩視点

私はもともとそんなにすごい人じゃない

もともとは引っ込み思案でだらしがないし言いたいことも言えないし…

できないことだらけで本当に嫌になる日々だった


そんなある日あれは…どんくらい昔だろ？

一冊の本を読んだんだ

すごく可愛くて

正義感が強くて

頭が良くて

なんでもできて

みんなから信頼がある

でも実は

裏でものすごく努力してて

毎日遊ばずに勉強して

こわいけど人を注意して

陰口を言われても自分の正義を信じて気にしない！

そんな女の子の話

私はその本を読んだ時に

自分も頑張れば、努力すればこんな風になれるんじゃないかって

頑張った

毎日勉強、夜遅くまで

そしたら学年でもいい順位で英語の大会で優勝できた

できないことは毎日練習して

少しづつできないことをなくした

できるだけ毎日笑顔でいたら友達もたくさんできた

ぶかつは吹奏楽部に入ってトランペットをした

同じ学年のらんねはあの本で見た子にそっくりでしかも優しかった

後輩が入った時、全く挨拶をしない子が入ってきた

何回からんねが注意しても優しいからか

全く直さない

今度は私が注意した

普通に注意してもダメだと思ったから少し強めに

りな先輩「ねえ、何回も何回も注意されてるよね？なんで直さないの？ずっと言われてることじゃん。返事しろって。なんでできないの？」

って

そしたらその子は直すようになったから

これでいいかなって

たくさんの子を少しづつ注意していった

そしたら先生に頑張ってるね

楽器の音もものすごくいいねって

何回も褒められた

私はそのあと何回も後輩を、たまに同級生も注意し続けた

そんなある日聞いちゃったんだよね

後輩たちがこんな話してるの

後輩1「りな先輩って言ってることとやってることが矛盾してるよね」

後輩2「らんね先輩は優しいからやる気になるけどあそこまで言うことなくない？」

って。

確かに言われたら自分もできてなかったなって思ったけど

なんかこの部を良くするために言ってるのにそれに言い訳する後輩にイライラして

でも言い返せなくて

自分がやってきたことが無駄だったのかなとか

考えたら無性に悲しくなって

気づいたら泣いていた


らんね先輩「…りな？」

らんねは驚いてる

そりゃそうだよね…

でもらんねは何も言わずに抱きしめてくれた

りな先輩「何がダメだったのかな？頑張ったんだよ？私なりに！」

らんね先輩「うん、りなは頑張ったよ」

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