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女はとある人物の指示で、麻薬の密売をしていたらしい。
彼女は俗に言う"何でも屋"で、今回のように法に触れる危ない事から飼い猫探しまで様々な仕事をしていたようだ。
因みにこの派手な服装も依頼人が指定した、と女は詰まらなさそうに言った。
太宰が女に触れると、異能力──消失ある崩壊が無効化され、行方不明になっていた人々が次々と異能世界から現れる。
「こ、此処は……」
「俺は今まで何をしていたんだ?」
「あッあ、貴方達は誰!?」
呆然としている者からヒステリックに叫ぶ者。そんな彼らを国木田と賢治、敦が落ち着かせて、事情聴取の為に軍警へ連絡をした。
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「ところでAちゃん」
駆けつけた軍警に、異能によって拉致されていた人達を預けて一息吐いていた時。Aは太宰に声を掛けられた。
「何でしょう」
「君はあの時、私が居たにも関わらず異能を発動出来ただろう?それが何故なのか気になって」
そう言って太宰は口だけ笑った。
「私の異能は"あらゆる異能を触れただけで無効化する"ものだ。君が時を止める異能力者であるなら、その"時"は実現するのかい?」
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小雨(プロフ) - 姫歌さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。少しでも面白いものを書けるように頑張ります! (2019年1月25日 20時) (レス) id: 0248fe37a6 (このIDを非表示/違反報告)
姫歌(プロフ) - 迚綺麗な文章体ですね。更新頑張ってください。 (2019年1月25日 19時) (レス) id: d8a4d97043 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小雨 | 作成日時:2019年1月16日 21時