こいつらと幼なじみなんて認めない！【歌い手】

にじゅーろく ページ27

『なに食べよ…』

別にメニューが多い訳ではないのだけれど

なんにせよ料理が全て美味しいのだ

どれでも美味しいとなるとやっぱり迷うだろう


さ「う〜ん………




Aのオススメとかないん？」

『え〜…』

難しい質問だなぁ

う〜ん…









うん。やっぱこれかな



『ナポリタンとかどう？』

さ「おぉ〜王道やね〜！

それにするわ！」

普通のナポリタンだと思うだろ？？？？？？

ところが少し違うんだなっ


う「ねぇ俺にも選んでよ」

『いいよ』

んーーー

迷うなぁー

どうしよっかな〜









これでどうだろ…？

『オムライスはどうっすか』

う「それにする」

さ「Aは？」

『決めた』

実はここに来た時から何にするかは大体決めてたんだよ




さ「すいませーん！！」

さかたんが声をかけると

カウンターの裏から「はーい！」と明るい声が返ってきた









すぐに現れた声の主はやたらと口角が上がっていた…



天「ご注文はなんでしょうか？」

聞き慣れたセリフも笑いを含んだ声で語尾に笑が付いている……








もぉーやだよぉー！

明日からかわれるの確定じゃん！


まださ！さかたんと2人ならね、まだ！いいんだけどねまだ！

でもさ、男2人と女一人だよ！？おかしいじゃん！

普通こんな組み合わせないよ！？

あぁぁぁぁぁビッチって思われてないかなー！

怖いなぁぁぁぁぁ！！！！！！

う「………とアイスティーで………Aは？」

『あっえっと、サンドイッチとアップルパイとアイスコーヒーで……お願いします…』

うあああああああ！！！！

この悪魔がっ！！

笑うんじゃねぇ！！！

楽しんでんじゃねぇよ！！

恥ずかしいからやめろってぇぇぇ！！！





天「それでは、ナポリタンとコーラとオムライスとアイスティー、

サンドイッチとアイスコーヒーとアップルパイでよろしいですね？」

う「はーい」

天「しばらくお待ちください！」









とりあえず、第一関門突破……

はぁ……

こんなに次のバイトが鬱になったのは初めてだ……





さ「爽やかイケメンやな」

う「俺らにはないものを持ってるよな」

な、なにっ！？

この学校内イケメンランキング

BEST4入りしているこの2人が褒めるとは…！



やっぱり天月くんは男子も認めるイケメンか……

そりゃそうだわな

お店に来る女子大体天月くん見て目がハートになってるもんな



こんなクソ幼なじみより、断然かっこいいと思うよ

全てにおいて








天「…」

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