四話 ページ5
虎杖に部屋を案内し終わり、五条が先に廊下に出る。
「げ、隣かよ」
声のした方向には、伏黒が迷惑そうな顔をして頭を掻いていた。
他にも空室はあっただろうと伏黒は反論する。
「おっ伏黒!今度こそ元気そうだな!!」
五条に続いて出てきた虎杖は、伏黒を見て笑顔をみせた。
「だって賑やかな方がいいでしょ?」
よかれと思って。と悪びれも無く言う五条。
「授業と任務で充分です」
ありがた迷惑。と呆れ顔で返した伏黒だったが、
「あれ、恵。久しぶり」
最後にひょいと出てきたAを見て、あ、と声を漏らした。
「Aさん、帰ってたんですね。お疲れ様です」
と、軽く頭を下げる。
「うん。恵も今回お疲れだったね。ボロボロになったって聞いたけど?」
まぁ、はい。と伏黒は言葉を濁した。
「というか、Aさんも何か言ってくださいよ。俺だって静かに休みたい時もあるんですけど」
Aに助け舟を求めるが、
「ああ、五条さんが決めた部屋割りのこと?別にいいんじゃない?青春よ青春」
と答えられ、失敗に終わった。
「ま!!Aも言ってることだし、いいっしょ!!それより明日はお出かけだよ!!」
パンッと手を叩いてその場の話題を変えた五条。
心の中で良くないと呟いた伏黒だが、声には出さずに次の言葉を虎杖と共に待った。
「3人目の1年生を迎えに行きます」
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晴ノ宮(プロフ) - shige0141さん» 返信遅れてすみません!面白いと言っていただけて嬉しいです!!こちらの都合等で更新がまばらになってしまうかと思いますが、今後ともよろしくお願いします! (2020年5月1日 8時) (レス) id: 4de2804133 (このIDを非表示/違反報告)
shige0141(プロフ) - 面白かったです!次回も期待してもよろしいですか? (2019年2月26日 22時) (レス) id: 418ddfb590 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:晴ノ宮 | 作成日時:2019年1月31日 0時