59話 ページ12
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翌日、烏野は梟谷と試合をしていた。
木兎のクロスが決まる。
11対6の時、烏野はタイムアウトを取った。
さすがに取るよな、と思いながら音駒のベンチで黙々と試合を見つめる。
タイムアウトが開けてから、試合が流れていく。
「ナイスレシーブ！俺によこせぇ！！」
木兎が高々と手を挙げて助走をつける。
勢いよく飛んでスパイクの姿勢を作り、腕を振るうあの時間。
目の前に立ちはだかる4本の腕。
その2本の腕は月島だ。
誰もが強打が来ると思っていたが、木兎はフェイントに変えた。
若葉は目を見開いた。そして、笑みを浮かべた。
「木兎さん今逃げましたね」
「逃げたんじゃねぇ、避けたんだ！上手に！避けたのぉ！！」
「油断」
「ったァァ、もー！！ハイハイ、スイマセンでしたァァ！！」
キル・ブロック。
月島が変わってきている。
その様子をちらりと見た黒尾もどことなく嬉しそうだった。
若葉は目の前の試合が進んでいくと共に気づいたことを書き綴っていく。
孤爪にわかりやすいようにゲーム内の表記、HPがどのくらいだとか経験値がいくつだとか、を入れ込んで書いてみたら好評だった。
それからというもの、ゲーム感覚で書いているのである。
試合が終わり、ドリンクを飲む孤爪にノートを見せる。
ゲームの単語が出てきて、読むのが楽しそうだと若葉は思った。
『次、烏野とです』
「若葉見た？さっき眼鏡くん、イイ感じじゃなかった？」
『あれはシビれましたね』
二人でニヤニヤと笑う間に声が割って入ってくる。
「若葉、次もリエーフ使っていい？」
ノートを見たまま呟く孤爪に、若葉は頷いた。
使っていい、それは経験値を積むため。
ブロックの経験値は高まってきている。けれど、レシーブがまだ全然だ。
『リエーフ、今日の自主練は夜久先輩にレシーブ教えてもらって』
「え、スパイク打ちたいです！！」
『音駒でレギュラー入ってたいならレシーブ力を上げないと。そのうち犬岡と交代させるよ』
「な"！！」
悔しそうに唸ったあと、犬岡にジロリと視線を送り、まるでレギュラーの座は俺のだとでも言うようなオーラを放つ。
若葉は呆れたように笑った。
『レシーブが出来れば何も言わないのに』
「ソレほんと？若葉はリエーフのストッパーでしょ。役職放棄しないでよ」
『ゲームで言うところの勇者の盾任せと同じだからね、ソレ』
そんな若葉の言葉に孤爪は目を逸らした。
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早夜(プロフ) - ナノハナさん» ありがとうございます！ぜひ追ってください…！あれ51話が2つありますね？？修正します！教えて下さりサンキューです！ (2月28日 15時) (
レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
ナノハナ - 続編ありがとうございます！！！！ずっと追わせていただきます！！！…51話が２つある事が気になっているんですが… (2月28日 15時) (レス) id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)
早夜(プロフ) - 冴凪りつさん» ありがとうございます！ちょっと入れるはずのなかった話を入れてしまい、代表決定戦まで入るか心配になってきております。更新頑張りますね！楽しみにしていて下さい！！ (2月27日 22時) (レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
早夜(プロフ) - ふみさん» お待たせしてすみません！ガンガン更新する予定ですので楽しみに待っていただけると嬉しいです！ (2月27日 22時) (レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
冴凪りつ(プロフ) - 続編待ってました!!これからの展開すごく気になります!!更新楽しみに待ってます！ (2月27日 21時) (レス) id: c52178a352 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：早夜 | 作成日時：2024年2月26日 14時
