49話 ページ2
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「若葉さんの起こし方…？起こさなくても起きますよね、あの人」
「いつもならね。今朝は全く起きる気配がなくて。起こそうとしても布団に潜っちゃってて」
「そんなことがあるんすか」
「あったんだよ。で、俺らよりも影山くんの方が若葉のことわかるんじゃないかって思ってさ」
そう黒尾に言われ、影山は床を見つめた。
若葉と毎日会っていたわけではない。毎年、大会の時に会場で出会して話をしていただけの関係……大会？
そういえば。
顔を上げた影山にお、と二人は期待する。
「中学の時、若葉さんが会場のベンチで寝ていたことがあって。その時はウシワカがこっち見てますよって声をかけたら飛び起きました。ベンチの角に足をぶつけて痛そうでした」
余計な情報まで手に入った。
何とも返事のしにくい起こし方だ。
だけど、宮ノ下は「ありがとう！やってみるよ！」と言って駆け足で体育館を去った。
「それ、わざと？」
「いいえ、本当にウシワカが若葉さんを見てたんで。ユニフォーム姿で寒そうだったからじゃないすか」
「意外にお兄ちゃんしてるんだ、ウシワカ」
試合の姿とは違うただの兄としての姿を垣間見た気がした。
へぇ、と物珍しく思っていれば、突然影山があっと声を上げた。
しかも大きい。
「なになに、どうした？」
「…話の続きなんスけど、ウシワカで起こしたあとの若葉さん、めちゃくちゃ機嫌悪くて怖かった、デス」
「なんでそれ早く言わないの！？宮ノ下さんもう行っちゃったじゃねーか！！」
「今思い出したんスよ！！」
カッと目を開き、慌てる二人。
その一方で、宮ノ下はすやすやと眠る若葉の元へと戻ってきていた。
「影山くんが"ウシワカがこっち見てますよ"って声をかけたら起きるって言ってた！」
「…でも若葉ちゃん、お兄さんのこと嫌いだよね」
「試合かインタビューの動画でも流しますか？」
「あまり気乗りしないけど、起きてもらわないと困るから…インタビューの動画ってネットにあるかな？」
烏養から借りたタブレットの画面を指でスイスイ動かして、ネット動画を探る。
三年前の、ウシワカが中学三年生でインタビューされている動画が見つかった。
タップで再生して音量を上げる。
いつからバレーを始めましたか？
小学生の時に…
瞬間、ガバッッと布団を勢いよく剥がしてハァハァと肩で息をしながら、
牛島若葉 am.7:13 起床。
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早夜(プロフ) - ナノハナさん» ありがとうございます！ぜひ追ってください…！あれ51話が2つありますね？？修正します！教えて下さりサンキューです！ (2月28日 15時) (
レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
ナノハナ - 続編ありがとうございます！！！！ずっと追わせていただきます！！！…51話が２つある事が気になっているんですが… (2月28日 15時) (レス) id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)
早夜(プロフ) - 冴凪りつさん» ありがとうございます！ちょっと入れるはずのなかった話を入れてしまい、代表決定戦まで入るか心配になってきております。更新頑張りますね！楽しみにしていて下さい！！ (2月27日 22時) (レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
早夜(プロフ) - ふみさん» お待たせしてすみません！ガンガン更新する予定ですので楽しみに待っていただけると嬉しいです！ (2月27日 22時) (レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
冴凪りつ(プロフ) - 続編待ってました!!これからの展開すごく気になります!!更新楽しみに待ってます！ (2月27日 21時) (レス) id: c52178a352 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：早夜 | 作成日時：2024年2月26日 14時
