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「云ったら殺されるかもしれない。 彼は拳銃を持ってるもの」
そう冬華に云っていたのだと。
愛とか恋だとか私には理解できない。
でも、大切な人を信じたい気持ちは理解できる。彼女は信じていたのだと思う。
彼が悪から抜け出してくれると云うこと。
目の前でガタガタ震える男を見下す。
『私はさぁ、他人の事情とかどうでもいい。けど、弱い立場の人を見て見ぬふりはできない質なんだ。夏野由美の友達が私にこの話を持ちかけてきた時、泣いていたんだよ。
アンタに殺された。自 殺なんかじゃない
ってね。
どうしようか？私はアンタの息の根を止めることも出来るし、そのまま見逃すこともできる』
笑いながらそう云うと、横から拳銃を手にした橙色の男が前に出てきた。
「待てよ、此奴は俺の相手だ。手前は大人しくしてろ」
『やだよ。私の獲物だ。私が殺る』
「いーや、俺が殺るッつってんだろ！！」
『嫌だ！！私が殺る！！』
「俺だ！！」
『私！！』
「あ、あの、」
「『何！？』」
同時に、声を発した黒い人をキッと振り向けば、黒い人は肩を震わせて指さした。
そこは男がいた場所。あれ、いない！？
「何処行きやがった！？」
『アンタの所為じゃんか！！仕留め損なった』
「手前の所為だろ！！兎に角、周辺を探せ！！」
橙色の男は部下であろう黒い集団に指示を出し、散らばって行く。
私はと云うと、その橙色の男を見つめていた。
『私も協力してやろうか』
「当たり前だろ」
その態度に腹が立つが、捕らえる方が最優先だ。
二話 橙色の男 ページ3
·
夏野由美。彼女は目の前の男の婚約者だった。そしてこの男に殺された女性である。
大家の知り合いが夏野由美の友達だった。
私が近所の厄介事を引き受け、それで収入を得ているという話を大家から聞いたのだと云った。
彼女の友達、冬華は私に夏野由美が自 殺として処理されていることを話してきた。
私としてはどうでも良かった。
人の事なんて関係ないし。
ただ、婚約相手の男が闇商売やカジノなど悪いことを繰り返す悪人だと知ったら違う。
私は嫌いだ。
しかも夏野由美に集って得た金で遊び回り、自分だけ得しようとしているのが気に食わない。
結局彼女が金が無くなり、そのことを告げたら殺されたと聞いている。
そう冬華に云っていたのだと。
愛とか恋だとか私には理解できない。
でも、大切な人を信じたい気持ちは理解できる。彼女は信じていたのだと思う。
彼が悪から抜け出してくれると云うこと。
目の前でガタガタ震える男を見下す。
『私はさぁ、他人の事情とかどうでもいい。けど、弱い立場の人を見て見ぬふりはできない質なんだ。夏野由美の友達が私にこの話を持ちかけてきた時、泣いていたんだよ。
アンタに殺された。自 殺なんかじゃない
ってね。
どうしようか？私はアンタの息の根を止めることも出来るし、そのまま見逃すこともできる』
笑いながらそう云うと、横から拳銃を手にした橙色の男が前に出てきた。
「待てよ、此奴は俺の相手だ。手前は大人しくしてろ」
『やだよ。私の獲物だ。私が殺る』
「いーや、俺が殺るッつってんだろ！！」
『嫌だ！！私が殺る！！』
「俺だ！！」
『私！！』
「あ、あの、」
「『何！？』」
同時に、声を発した黒い人をキッと振り向けば、黒い人は肩を震わせて指さした。
そこは男がいた場所。あれ、いない！？
「何処行きやがった！？」
『アンタの所為じゃんか！！仕留め損なった』
「手前の所為だろ！！兎に角、周辺を探せ！！」
橙色の男は部下であろう黒い集団に指示を出し、散らばって行く。
私はと云うと、その橙色の男を見つめていた。
『私も協力してやろうか』
「当たり前だろ」
その態度に腹が立つが、捕らえる方が最優先だ。
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早夜(プロフ) - わにゆずさん» ありがとうございます！忙しくて放置していたら、もうすぐ１ヶ月経ってしまうところでした。近々更新しようと思ってるので待っててください！！ (7月2日 11時) (
レス) id: f5ec9a9fb0 (このIDを非表示/違反報告)
わにゆず(プロフ) - がんばってください！ (6月13日 21時) (レス) @page21 id: b8157db853 (このIDを非表示/違反報告)
志希 - めっちゃ面白いです!!!更新待ってます!頑張ってください!! (2023年3月16日 19時) (レス) @page14 id: c4ce57e384 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：早夜 | 作成日時：2023年3月8日 17時
