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『あら、今日は一人なのね。
そういえば‼Aにピッタリのコートが入ったのよ。ホラ、入って入って。』
そう腕を引かれた結城は、店に入るや否やすぐに着ていたコートを脱がされる。
鏡の前、慣れた手付きでコートを羽織らせる店員に、結城もまた慣れっこなのかされるがままだ。
だが見事に着こなしている。
『あと、このニットとパンツも‼
絶対似合うと思って取っておいたのよ‼
どう？パンツは試着してみないと分からないかもだけど、ニットはホラ‼良いじゃない‼』
十分後、見事にショップ袋を下げた結城が店から出てきた。
"あれ、そんなマフラーしてましたっけ？"
「してませんでしたよ笑、さっきまで。」
"THE外国、って感じでしたね。
洋服ってよく買われるんですか？"
「服は大体海外で買う事が多いです。」
"こだわり？"
「いや、こだわりとかは全く。
ただ単に、日本だとサイズに苦労したりするし、今みたいにイタリアで買わされる事が殆どですね笑。 有り難いですけど。
皆さんがスタイリストさんって感じです。」
遊ばれてるだけ、と彼女は眉を下げたがあれはあれでイタリア人なりの歓迎なのだろう。
"結構声掛けられるんですね。"
「そう……ですね、有難い事に。」
"名前や顔を覚えられるのは嬉しい？"
「日本人だからっていう物珍しさとかじゃなくて、良いプレーをして覚えられるんであれば嬉しいです。
正直名前と顔はどうでも良くて、背番号だけでも覚えてくれたら嬉しいかな。」
"背番号？"
「バレー興味ない人でも番号なら分かりやすいかなって。"8番決めたー‼"とか。」
"例えが自分の番号じゃないんですね笑"
「セッターってなかなか"決めたー‼"とか言って貰う機会ないですからね笑。」
"マスクとかはしない？"
「見たら分かると思うんですけど、海外って基本マスクしないんですよ。
海外から見たら、日本人のマスク使用率が異常に見えるらしいです。」
"日本ではマスクします？"
「別に芸能人じゃないのでしないです笑」
次に足を止めたのは、子供服の店。
子供服？と首を傾げる我々を他所に、彼女は店員と話しながら1着1着広げては"こっちも可愛い"と頭を抱えていた。
"子供服？"
「あぁ、エリカさんの娘さんにです。
前に帰国した時、絵をプレゼントして貰ったのでそのお返しに。
あ、でもサイズ……100とかかな。」
今の結城と子供服、の組み合わせはミスマッチにも思えたが楽しそうに選ぶ姿に、遠くない未来を見た気がした。
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リエ(プロフ) - はじめまして。楽しく素敵な作品で一気読みしました。続きが気になるので、よろしければパスワードを教えていただきたいです。 (4月6日 7時) (
レス) @page50 id: 3e6db03f03 (このIDを非表示/違反報告)
ろん(プロフ) - 初めまして。とても惹かれる作品で一気読みしてしまいました！！！もし可能でしたら、続きのパスワードを教えていただきたく思います！お待ちしております。 (3月24日 23時) (レス) id: 4ab3d6e2fc (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - 初めまして。とても素敵な作品で楽しく読まていただいております。続きが気になるのでよろしければ、パスワードを教えていただきたいです！よろしくお願いいたします。 (1月14日 13時) (レス) id: 0f292486a4 (このIDを非表示/違反報告)
flover(プロフ) - 初めまして。とても楽しく作品を読ませていただいております。何度か読み返しており、続きが気になりました。もし宜しければ、パスワードをお教えいただけないでしょうか？よろしくお願いいたします。 (1月3日 19時) (レス) id: aeaa3e44b3 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 初めまして。とても楽しく読ませていただいております！もしよろしければパスワードをお教えいただけないでしょうか…？よろしくお願い致します。 (12月13日 20時) (レス) @page50 id: 415a57413e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：虎鉄
| 作成日時：2019年10月27日 16時
