さぁ…みんなで…〝コロシアイ〟しましょう？ ―第一章― (ページ1)

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ゲームマスター side ページ1

？side
へー...こんなところにあるんだね
楽しみ過ぎて一番早くきちゃった
「楽しみだなぁ...どんな人間...いや、玩具がいるのかな♪アハハハハｯ♪」
目を細め、その瞳を光らせた
「さあ、ゲームの時間だね♪アハハハハハハｯ♪」
狂った様に笑いながら、俺は誰よりも早く館に入った

？side
あーあ、早かったのかな？まぁいいや。
「さあさあ、ゲームを始めましょう…！」
そして…。
「お兄ちゃんを好きになる女はとっちめてやる…！」
彼女はそう…ブラザーコンプレックスである、そして早々と館に入った。

？side
かつて憧れた職業の真似をして買った洋服を着て彼女は走る
絵本の中から飛び出してきたかのようなメルヘンな服装だが、服と不釣り合いな登山用リュックサックを背負っているため、なんだか微妙に可笑しな格好だ。

だが、彼女はそんなことを気にする素振りも見せずに、軽やかに走っていく
あぁ、風を切る感覚が気持ちいい。こんな感覚何年ぶりだろう
この森はとっても空気においても、花にしても、とても良い所だ

暫く走って、大きな館が見えてきた。
「ひゃあ、でっかいなぁ」
館の周りには薔薇の花が咲き誇っており、割と外見はきれいだ。
これから起きることを知ってるはずなのに彼女はニコニコと不気味に笑っていた

「お邪魔します！」
そして長い髪をなびかせ、楽しげに館に入って行った。

？？side
「……ココ、ですか」
目の前にある、大きな館を見上げる。
思ったより大きいですねぇ、しかも道のりが長いから疲れちゃいましたよ。
「でもすっごく殺風景でステキ…！！ワタシ、何人殺せるでしょうか？同じ趣味のオトモダチも欲しいですねぇ……！」
幼い頃行った某ネズミの島よりも楽しみで、ウズウズする。
「ウフフ、ワタシはあの脳内お花畑のザコしかいない世界(一般社会)から抜け出して、ココで願いを叶えるんです…！

例え、結末がどうなろうとね……」

？side

｢…ココ、か…疲れた、ナ…｣

一定時間は飛んだものの、私はそこまで能力が高くない。
だから、すぐ疲れてしまう。だから、寝れる所を見つけてそこで寝ようとでも思っていた…が、やめた。思考が寝るのを邪魔したのだ。

元々は、この仕事なんてやりたくなかった。
だって、めんどくさかったし。でも、一応はやろうと思った。
怒られるの無理だし。

他より、難しくもないだろ。
…なら、絶望させてやる。

｢…ヤロウものなラ、全力でやってやル。｣

1人の堕天使が、そう呟いた。