さぁ…みんなで…〝コロシアイ〟しましょう？ー第二章ー (ページ36)

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苦手な人間　天月アヤメページ36

とある者...天月アヤメ。彼には、ある苦手な人間がいる。

彼は人間は好きだ。しかし、苦手な人間もいる

苦手な人間は嫌いな人間とは違う...

....そう、天月アヤメの苦手な人間は、決して諏訪部大和ではない。

...先程、自己紹介をし、天月アヤメを『天月様』と呼んだ人物...

＿＿＿＿＿＿相楽リッキーである。

アヤメは先程少し彼女をスルーしていたが、それはわざと。

なるべく関わりたくなかったからである。

...アヤメはその頭の良さで気付いた。否、気付いてしまった。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿相楽リッキーに好意を向けられてしまったことに。

アヤメの苦手な人間とは、『めんどくさい人間』である。

アヤメの中では、『自分に好意を向ける人間』=『めんどくさい人間』として変換されてしまう。

そのため、彼女は苦手なのである。

...そして、そこにいた人間を殺し、他の人間がどうするのかを傍観するため隅っこへ移動したアヤメに近付く影が1つ。

先程話していた、相楽リッキーである。

『...何？』

少し嫌そうにして言う。

「先程、全力で守ると言いましたので。なるべく近くで、と思いまして」

...と、誰にも見えない・聞こえないように言う。

...アヤメは気付いた。相楽リッキーは性格を偽っていたのだ。

ずっと、監視カメラで全員を見ていた。そのため、行動パターンも多少読めた。一部を除き。

その時の相楽リッキーは、今のような人間ではなく、もっと明るかった。

...アヤメの予想は、当たっていた。

何故性格を偽っていたのかは大体予想がつく。情報が少ないので確信は出来ないが。

...だが、己を少しでも守ってくれるのなら都合がよい。

『そっかー。なら、全力で守ってね！偽りさん♪キャハハッ♪』

....苦手な人間だが、アヤメがここに居られる時間は残り約45分。

その時間、しっかりと守ってもらおう。そう思ったアヤメだった。