混乱の中に ページ4
目の前で鈍く光るそれを、私はまじまじと見つめた。
『折れて』ってことは、もしかして、私は刀剣男士か何かだと勘違いされている？
だとしても、どうして、私は殺されかけているのだろう。
とにかく、目の前に迫った死の恐怖で、私は反射的に薬研を突き飛ばした。
普段は絶対に振りほどけないほど強く手を掴まれていたのに……
火事場の馬鹿力とはこういうことなんだろう。
強く突き飛ばされたことによって、薬研は尻餅をついたらしく、私の体は暫し自由になった。
暗闇の中、走りながら勘を頼りに進むと、思い切り壁にぶち当たった。
痛い。
思わずしゃがみこんだ。
うん、普通そうなるよね。
パニックになって判断ミスったわ。
後ろから、気配が近づいてくる。
恐る恐る振り返ると、薬研がいた。
顔は相変わらず見えず、それが怖さを引き立てていた。
悲鳴すらあげられない。
「おい、俺はお前の為を思って言ってんだぜ？」
やめて。
怖い。
こっちに来ないで。
推しだったはずが、あれだけ好きだったはずの薬研が、ただひたすらに怖い。
これは夢だ。きっと、ただの悪夢。
だから、早く覚めれば良いのに。
そう思ったけど、そんなことはなくて。
薬研の細い指が、私の首筋に噛みつき、きりきりと締め付けた。
最期の悪足掻きとして出した手が、宙を掴む。
声にならない悲鳴が喉の奥から漏れ出てくる。
もう駄目だ。
そう思って意識が落ちかけた瞬間、ドアが開いた。
見知った顔が目の前に現れたのを認識した瞬間、私は意識を落とした。
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ツキアカリ - キリンの妖精、キリンロングさん» ありがとうございますm(_ _)m語彙力おばあちゃんにならないように頑張ります(？) (2019年5月18日 23時) (
レス) id: 5a16b46531 (このIDを非表示/違反報告)
キリンの妖精、キリンロング - 世代交代(？)頑張って下さい←語彙力の枯渇 (2019年5月18日 22時) (レス) id: 390c1ef0c5 (このIDを非表示/違反報告)
ツキアカリ - ふはいねこさん» 応援ありがとうございます！期待に添えられるように頑張りますね(。・ω・。)ゞ (2019年5月17日 23時) (レス) id: 5a16b46531 (このIDを非表示/違反報告)
ツキアカリ - 前作者さん» 読みました、自分の文章力でどこまでできるか分かりませんが、この作品をもっとよく出来るように頑張ります！ (2019年5月17日 22時) (レス) id: 5a16b46531 (このIDを非表示/違反報告)
ふはいねこ - ツキアカリさん» はじめまして。作者交代お疲れ様です(？) 二代目になっても応援してますね。頑張ってください。 (2019年5月17日 22時) (レス) id: 5701e6bc20 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2018年12月25日 22時
