二百年ぶりの再会……? ページ29
長谷部に案内されるがまま、私は大広間にやってきた。
中に入ると、数十人の視線を一身に浴び、思わず背筋が強ばった。
大広間の中を見渡すと、ほとんどの短刀、脇差全員、半分ほどの打刀の姿があった。
織田時代に会った、懐かしい顔ぶれもいた。
先程受けた長谷部の説明によると、もう半分の打刀は、「審神者派」と呼ばれていて、要は審神者のお気に入りということだ。
審神者に告げ口をする可能性が僅かでもある刀は、呼ばないそうだ。
「告げ口をする、と言う言い方は厳密には違う」
長谷部はそう言っていた。
「審神者の近くにいればいるほど、言霊の効力が強まる。
つまり、簡単に口が割られてしまうわけだ」
言霊……
きっと、一番厄介になる代物だろう。
その対処法も、きっちり考えなければならない。
「こいつが言っていた新刀剣だ」
長谷部がそう言い、自己紹介を促された。
「帰蝶様より信長へ嫁入り道具として渡された刀だ。名は無い。
蝮とかAの通称で通ってる。本能寺の変のせいで多少記憶がないが、よろしく頼む」
そう言うと、拍手がされた。
「この本丸では、新刀剣はこのように自己紹介した後、30分ほど大広間内で自由時間をとる。
それで良いか?」
長谷部が小声で確認をとった。
私が頷くと、長谷部は軽く手を叩き、自由時間とすることを決めた。
私はどうすれば良いか聞こうと思ったが、その必要は無さそうだった。
たくさんの刀が近くに来て、話し掛けてきた。
真っ先に話し掛けてきたのは、意外なことに、にっかり青江だった。
「お久しぶり。二百年ぶりだね。
……いや、君からすれば六百年ぶりかな」
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ツキアカリ - キリンの妖精、キリンロングさん» ありがとうございますm(_ _)m語彙力おばあちゃんにならないように頑張ります(?) (2019年5月18日 23時) (レス) id: 5a16b46531 (このIDを非表示/違反報告)
キリンの妖精、キリンロング - 世代交代(?)頑張って下さい←語彙力の枯渇 (2019年5月18日 22時) (レス) id: 390c1ef0c5 (このIDを非表示/違反報告)
ツキアカリ - ふはいねこさん» 応援ありがとうございます!期待に添えられるように頑張りますね(。・ω・。)ゞ (2019年5月17日 23時) (レス) id: 5a16b46531 (このIDを非表示/違反報告)
ツキアカリ - 前作者さん» 読みました、自分の文章力でどこまでできるか分かりませんが、この作品をもっとよく出来るように頑張ります! (2019年5月17日 22時) (レス) id: 5a16b46531 (このIDを非表示/違反報告)
ふはいねこ - ツキアカリさん» はじめまして。作者交代お疲れ様です(?) 二代目になっても応援してますね。頑張ってください。 (2019年5月17日 22時) (レス) id: 5701e6bc20 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2018年12月25日 22時