【刀剣乱舞】刀剣女士に転生したら顕現した瞬間に推しに殴られて刀突きつけられました。

一難去らずにまた一難 ページ46

「薬研…！」

「厚、乱、長谷部、不動、宗三。鳴狐と共に出陣しろ」

「…分かった」

着替えを取りに皆行ってしまう

部屋に残ったのは薬研と私だけ

静かになるなりすぐ、私を壁へと追いやった

「蝮、折られる気にはなったか？」

「いいえ。むしろ、あなたを助けたくなった」

「助けられるとこなんてどこにもない」

「強がり」

「何とでも言え」

懐から咄嗟に刀を出して、薬研に飛びかかる

薬研は今刀を持ってない

力では劣るけど、少し話を聞く時間を稼ぐくらいなら__

「自分から刀を差し出すのか、やっぱりバカだな」

いともあっさり捕まえられ、また昨日のようになった

「蝮、強情な女は嫌われるぜ」

「そういう…強情な女に買われてる…バカで意地っ張りな男は誰よ……！」

「…黙れ」

薬研はまた手に力を込めて、本気で私を殺そうとしてきた

「…った……な……」

本当に、死にそう

最後の力を振り絞って、薬研のお腹に蹴りを入れた

大分弱い力で蹴ったのに、すぐ離してくれた

「っは、はっ…薬研…また手加減、か…？」

「うるさい」

「薬研。私はもう、お前の事の顛末は聞いた…あの審神者の…

完全な言いなりじゃないこと…

だから…助けさせてくれ！

私だって…何も出来ない訳じゃない…だから…！」

薬研はそれを聞くと、藤色の目を大きく開いた

「…っはは。簡単には戻らせてくれそうにねぇな」

「薬研、お前の目的は…？一体何を」

「蝮」

小さく名前を呼ばれ、顔をあげると__









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微かに唇に、柔らかいものが押し付けられた

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