【32】 ページ32
「主さえよければ俺が話を聞こう」
膝丸の言葉に甘えてついついと相談をしてしまった
長々と相談をしてしまっているのに膝丸は嫌な顔せず聞いてくれていた。
「そうか、鶴丸や他の刀剣が主を警戒していて居心地が悪いと」
「いや、居心地が悪いって訳じゃないんだけど、中には俺と仲良くしてくれる奴もいるけどやっぱりみんなと仲良くしたいけどきっかけがなくて、」
あの月夜の日以降鶴丸と話していない、それに他の奴等も俺と目を合わせるどころか姿も見せてくれない
それがとても寂しかった
「そうだな、これは俺の予想だが鶴丸達は主の事を知ろうとしてるんだが以前の主の事で知ることを躊躇してしまうのだろう
だが、皆根はいいものばかりだから時が経てば主の事を慕う時が訪れると思うぞ」
膝丸の気遣いのあるアドバイスのおかげで少なからず心が楽になった気がする
「悪いな、膝丸 俺のこんな悩み聞いてもらって
お前に悩みはないのか？ 俺でよければ聞くぞ！」
「……、悩みというか頼みがあるのだが、」
おれのそう暖を聞いてくれた膝丸の相談を聞こうと悩みがないか聞いてみると頼みがあると言われた
「俺の兄者を、助けてくれ……」
兄者？ 膝丸には兄貴がいるのか……
助けてくれとはどういう事なのだろう
「俺の兄者は髭切といい、俺と同じ源氏の重宝だ
兄者は、俺のせいで壊れてしまった」
「え？なんで膝丸のせい？」
「俺が、兄者の目の前で命を落としてしまったからだ」
命を落とした……？
「それはどういう「こんな夜中に何を1人で話してるんだい？」え、鶴丸……？」
膝丸の意味深の言葉に質問をしようとすると、鶴丸の声に遮られた
障子に寄りかかり俺を見つめる鶴丸の視線がするどかった
「君のひとりで話す声が廊下までひびいていたぞ」
「あ、ごめん でも1人じゃなくて膝丸と話してたんだ」
先程の膝丸の言葉を思い出し、鶴丸のこの態度は俺の事を信じようとしてるが故なのだと
「膝丸……？ 君、何を馬鹿な事言ってるんだい？
ふざけてるのなら笑えない冗談だぜ」
え、冗談じゃないから！
膝丸に何か言ってもらおうと振り返ると、そこには誰もいなかった
「膝丸はずっと前に折れているんだ、いるわけない」
俺はいったい誰と話していたのだろうか……
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せーさん(プロフ) - 九十九さん» コメントありがとうございます！ 主人公の性格が迷子になってることが多いですが生暖かい目で見守ってあげてください(白目) (2018年1月15日 22時) (
レス) id: 67dd8b59a4 (このIDを非表示/違反報告)
九十九(プロフ) - 夢主、ノリツッコミ上手いｗｗ (2018年1月15日 21時) (レス) id: 6ccd555bc2 (このIDを非表示/違反報告)
せーさん(プロフ) - 【湊様】ご報告ありがとうございます！これからもよろしくお願いします☆ (2017年12月19日 21時) (レス) id: 67dd8b59a4 (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - 失礼します！膝丸の髪色は薄緑かと...お話面白いです！更新頑張って下さい！ (2017年12月12日 17時) (レス) id: ecb435e21b (このIDを非表示/違反報告)
せーさん(プロフ) - 【海猫ライアー様】ご報告ありがとうございます！さっそく直させてもらいます(￣▽￣;) こ、こんな駄作を面白いと言ってもらえるなんて(TT) ありがとうございます！ (2017年9月2日 0時) (レス) id: 67dd8b59a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せーさん | 作成日時：2017年1月21日 8時
