【28】 ページ28
昼間に近侍のまんばと一期と審神者の業務を終え、燭台切達お手製の美味しい夕餉を腹いっぱい食って、風呂に入ってイザ睡眠！と言うところで眠れなくなってしまった
布団に入って寝る努力はしたが頭が冴えて睡魔が来ない、このまま布団にいても寝れる気配がしないので廊下へ出ることにした
俺の部屋を出るとすぐそこには小さな池のある中庭がある
実はそこの池にいる鯉へエサをやるのが最近の日課になりつつあったりする
軽く上に服をはおり縁側へ腰を下ろし、池を見る
池には赤、白、黒といったここに違った模様をつけた鯉がゆらゆらと泳いでる
その水面には鯉の尾で波打ち歪む美しい三日月がうつっていた
空を見上げるとキラキラと輝く三日月が空に浮かんでいた
｢キレイな三日月だな…｣
こんな俺でもウットリとしてしまう程の見事な三日月
｢お、こんな夜更けにどうしたんだ？｣
後ろから声を掛けられ振り返ると、真っ白な物体が視界を包む
これは若しかすると……
｢鶴丸か？｣
｢よっ！驚いたか？｣
薄暗い闇の中でも鶴丸の服装と髪はよく分かる
無邪気さを含むその笑顔に俺も釣られて笑顔になる
鶴丸はどっこいしょと俺の隣に腰を下ろした
｢鶴丸はどうしてこんな時間に？ 確かお前の部屋はここから少し離れていた気が…｣
｢いやぁ、じじいだからかあまり眠れなくてな！
散歩がてら本丸をうろついていたら君に会ったってわけだ
そういう君はどうしたんだ？｣
｢俺も寝れなくてさ…｣
俺の返事で会話が終わり、ただ2人で空に浮かぶ三日月を見つめていた
鶴丸は、ポツリポツリと語り出した
｢なぁ、 この本丸には居るはずなのに居ない刀剣が多く居ただろう
その中に、三日月宗近という刀も居るんだ｣
鶴丸は目線を三日月から離さず、小さな声で話を続ける
コイツの言うようにタブレットでは居ることになっているのに本丸には居ないという刀剣が多くいる
｢その三日月はな、前の主にそれはもう大切にされていたんだ 顕現されてから戦場に出されることなく審神者の手元におかれていた
だが、三日月は短刀を折ろうとした審神者を止めようとして間違えて折れてしまったのさ｣
あの時の審神者の驚いた顔は今でも忘れられないぜ、と笑う鶴丸の目は笑ってはいなかった
「って、いきなりこんな話をしてすまなかったな、
君がいい奴だから話してしまったよ
だが、申し訳ないが俺はまだ君を信じきれていないんだ
もう少しだけ俺に考える時間をくれ」
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 368人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
せーさん(プロフ) - 九十九さん» コメントありがとうございます！ 主人公の性格が迷子になってることが多いですが生暖かい目で見守ってあげてください(白目) (2018年1月15日 22時) (
レス) id: 67dd8b59a4 (このIDを非表示/違反報告)
九十九(プロフ) - 夢主、ノリツッコミ上手いｗｗ (2018年1月15日 21時) (レス) id: 6ccd555bc2 (このIDを非表示/違反報告)
せーさん(プロフ) - 【湊様】ご報告ありがとうございます！これからもよろしくお願いします☆ (2017年12月19日 21時) (レス) id: 67dd8b59a4 (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - 失礼します！膝丸の髪色は薄緑かと...お話面白いです！更新頑張って下さい！ (2017年12月12日 17時) (レス) id: ecb435e21b (このIDを非表示/違反報告)
せーさん(プロフ) - 【海猫ライアー様】ご報告ありがとうございます！さっそく直させてもらいます(￣▽￣;) こ、こんな駄作を面白いと言ってもらえるなんて(TT) ありがとうございます！ (2017年9月2日 0時) (レス) id: 67dd8b59a4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：せーさん | 作成日時：2017年1月21日 8時
